エコー写真…
それは妊娠中、お腹の中にいる我が子を、いつでもどこでもいくらでも見ることができる唯一の手段。
家族に見せて「ここはパパ似かもね?」なんて幸せな会話をしたり、
投げ出したくなるほど辛いつわり期に「この子がお腹の中にいるんだ!」という励ましになったり、
妊婦健診に行くたびにもらえるご褒美のような、
妊娠生活にはなくてはならない大事なアイテムです。
私が通っていた産婦人科は、エコー写真をたくさんくれる病院でした。
2D、3D、4D…
一度の健診で10枚はもらっていたと思います。
少しずつ違う角度で似たような写真が何枚もあったり、説明がないとどこを撮ったものなのかわからないようなものもありますが、どれも大切にアルバムに保存していました。
しかし、すごい勢いでアルバムはパンパンになり…
どうやって保存しよう?!と、少し調べてみました。
・エコー写真に使われている用紙は、感熱紙やインスタント写真を利用していることが多く、時間が経つにつれて色褪せてしまう性質がある。
・エコー写真を長くきれいに保存するには、コピーやスキャン、カメラで撮影するなどしてデータとして保存し、それをプリントアウトする方法がよい。
・エコー写真を写真屋さんへ持って行き、ダイレクトプリントしてもらうこともできる。
なるほど。
しかし今持っているエコー写真をすべてやるとなるとすごい量…
数を絞らないといけないとは思うけど、どのくらいにすれば?と思い、母親に相談しました。
すると、
「うーん、生まれてしまったら目の前にいる我が子がすべてだから、エコー写真ってぶっちゃけいらんよ。いるとしたら、小学校低学年で自分の生い立ちについて調べるときに見せてあげるくらいじゃないかな?
そうね、3枚あればじゅうぶん!」
……3枚?!?!
その時100枚近く溜まっていた私は愕然としました。
きっと産まれたら忙しくてゆっくりと選ぶことができないと思い、余裕のある妊娠中に厳選することを決意!
1ヶ月1枚までに選び、マタニティダイアリーに貼りました。(しかしやはり選びきれず…迷ったものはデータだけ保存しました。)
無事に出産するまでは、怖くて1枚も捨てられず、箱にしまっていました。
しかし、産まれてしばらくしてから、どんどん我が子の写真が増えていくのを確信し、しっかり選んだし、データもあるし!と、思い切って捨てました。
それから、およそ3年の月日が経ちましたが…
母の言った通り、日々向き合う我が子の表情で満たされていて、この3年間、エコー写真を見直すことは一度もありませんでした。
しかし、この記事を書くにあたってマタニティダイアリーを開いてみたとき、月に1枚ずつのエコー写真は、本当に息子がお腹の中にいたんだという証明写真のようで、とても幸せな気持ちになれました。
また何年かたって開いたときに、写真も思い出も色褪せないように、妊娠中にしておいてよかったことのひとつです。
>>次回エピソード:ベビーグッズは“必要”ではなく“便利”なもの。産前準備の迷いが消えたアドバイス by ハナウタ
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
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