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支援学級か普通学級か。発達障害児の就学、わが家が決め手にしたポイントとは by なないお

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わが家には発達障害をもったふたりの子供がいます。現在小学6年の娘は普通学級、小学4年の息子は支援学級で学んでいます。

それぞれが就学する際に、普通学級と支援学級、どちらがこの子に適しているのか?様々な情報を集めながら悩みに悩みました。

今となってみれば、娘は普通学級で6年間行き渋ることもなく、大きな問題もなく学校に通うことが出来ました。一方、息子のほうは支援学級できめ細やかな支援を受けながらも集団生活では本人が困ることがたくさんあります。結果として学級選びは正解だったなぁと思っています。

娘と息子は障害の程度が息子のほうが重いというわけではありません。タイプが全く違うだけでそれぞれにいろんな難しさを抱えています。

支援学校、支援学級、普通学級、どれを選ぶかは障害の重さにも左右されると思いますが、その子供の持つ困難のタイプによっても合う合わないがでてきます。

 

<娘の場合>

娘が就学するときに普通級に決めたポイントとして

・集団の指示が通ること

・着席していられること

・困ったときに人に聞くなどの対応ができること

・学習面での困難が少なかったこと

・本人が普通級を希望していること

これらは最初から出来たわけではなく、療育や幼稚園での支援によって年長時には出来るようになっていたことです。

もちろんこれらができないと普通学級に在籍できないわけではなく、わが家の判断ポイントです。ただあくまで大人数の集団である普通学級の場合、これらができたほうがお子さんも適応しやすい目安でもあります。

娘はADHDとアスペルガー症候群をもっており、幼稚園の頃から忘れ物や物の整理、クラスメイトとのコミュニケーション面での問題は数多く抱えていましたが、自分からトラブルを起こすこともなく集団が苦痛ではなさそうでした。そして積極的なタイプのため、困った時に誰かに助けを求めることを躊躇しません。

娘は普通学級に在籍しながら通級指導教室に通いました。2週間に1度2時間、他校に通い個別指導を受けて、学校生活で苦手なことを補ってもらっていました。

小学校生活で困ったのは宿題がなかなか出来ない、忘れ物が多い、友達が出来ないなどでしたが、普通学級に在籍でも担任の先生や特別支援コーディネーターの先生、通級教室の先生などの連携で、本人の特性に合わせた支援を受けてきました。

地域差や学校差は大きくありますが、普通学級では支援が受けられないわけではなく、学校と話し合うことで、宿題の量の調整、席の位置の配慮、先生の声かけやクラスメイトとの人間関係のサポートなど数多くの支援をうけてきました。

これは障害者差別解消法に則り、過度な負担にならない限り学校側は合理的配慮を行う義務(私立の場合は努力義務)があります。普通学級に在籍する発達障害児もその対象です。

 

<息子の場合>

幼稚園生活でも自分からトラブルを起こすこともなかったのですが、とにかく一人で困っている子でした。運動会や発表会の参加もできるし学習面の問題もなかったのですが、

・困っても誰にもいえない、助けを求められない

・集団が非常に疲れてしまう

・集団行動に常に微妙な遅れがある

後にわかったことですが、集団行動に遅れてしまうのは、先生の指示がほぼ聞きとれていなかったのです。聴力自体に問題はないのですが、息子はカクテルパーティ効果というのが効かず、周りがにぎやかだと全て同じ音量で聞こえてしまうため必要な音を選んで聴くことができません。聴覚過敏など多くの感覚過敏をもつために刺激の多い集団では非常に疲れてしまうのです。

感覚過敏も程度が様々ですが、きついと人数が多いというだけで大きなストレスになってしまいます。物理的に少人数の支援学級のほうが息子には適していました。

何度も見学に行かせてもらいましたが、息子本人も支援学級を希望しました。

感覚はそれぞれ持って生まれたものであり、自分でもそう簡単に人と違うことに気付くことはありません。後に分かったというのは息子が大きくなって少しずつ困りごとを言うようになったことと、特性としてそういうものがあるという知識とが合致して気付いたことです。当初、一般の人は周りがにぎやかでも必要な音を聞き分けることができると知って、とてもショックをうけていました。

一番の決め手は困っても誰にもいえないことでした。幼稚園ですら先生に助けを求められないのですから人数が多い小学校ではとても無理です。そしてこだわりも多く聞き取れないため困ることがとても多いのです。

息子は自閉症スペクトラムの中でも受動型と呼ばれるタイプで、大人しく周りを困らせるような行動にでないために周りも彼の困りに気づくことはありません。場面かんもく傾向があり、自分から誰かに話しかけることもできない子でした。人数が多ければまずほっとかれてしまいます。

そういう理由から息子は人数の少ない支援学級でより細かくみていただくことにしました。交流学級として半分ほどは普通学級で授業を受けています。

 

<個々の特性に合わせた選択を>

発達障害児と一言にいっても様々なタイプがあり困難も違います。そして学校も支援学級だからといって適切な支援がうけられる学校ばかりではありません。地域によっては未だ理解が少なく、障害への差別が根強いところもあるでしょう。就学予定の学校を実際に見ての判断が大事です。

ただどこの学校でも普通学級と支援学級では物理的に人数の違いがあります。集団授業である普通学級では個々の学習スピードに合わせることは現状で不可能です。学校生活の大半は授業時間。毎日毎日わからない授業を座って聞き続けることはお子さんにとって非常に辛いことになると思います。家庭での学習サポートはどのくらい可能なのか、そのあたりは考慮したほうがよいように思います。

もちろん一番大切なのは本人の希望。

そしてお子さんの特性にそって、どちらが6年間を出来るだけ楽しくストレスを少なく通えるか?を軸に考えていかれるとよいと思います。

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著者:なないお
年齢:アラフィフ
娘 2005年生まれ、息子 2007年生まれ

発達障害を持つ子供たち二人を育てるシングルマザー。乳がんを患い治療中。頭の中をTwitterに垂れ流しながら復活の呪文をとなえています。

娘:明るくスパイシーなアクセル全開系女子。ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群。

息子:おだやかで刺激に弱いダジャレ数学少年。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害

ブログ【うちの子流~発達障害と生きる】URL:http://nanaio.hatenablog.com/

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