妊娠がわかった5週目の時点から、私のつわりは始まっていました。
風邪のひき始めのような体のだるさと熱っぽさ、そして何より胸のむかつき、吐き気が私を苦しめます。
当時飲食店で接客のアルバイトをしていましたが、店長にだけ事情を話し、勤務時間を短くしてもらうことになりました。しかし胸のむかつきは我慢できても、1時間に一度はやってくる吐き気を我慢することはできません。
結局早退したり欠勤することが増えてしまい、妊娠7週を迎える頃にはつわりが落ち着くまで当分の間お休みさせてもらえることになりました。
この時外は蒸し暑さで、出歩くには辛い時期。ですが私は1日中エアコンの効いた快適な室内で過ごせました。つわりは本当に辛かったですが、家で過ごせるのはラッキーだなと思いました。
妊娠8週に入り、さらにつわりはひどくなりました。朝は吐き気で目が覚めますが、起きてトイレまで歩くのも辛い状態。お腹が空きすぎていると吐き気が強くなるので、枕元にクラッカーと水を置き、朝目覚めたら口に入れるようにしました。
そうすると少し楽になり起き上がることができるのですが、その後トイレへ行って吐いてしまうことには変わりありませんでした。
1日のほとんどを布団の上で寝て過ごし、元々あまりしていなかった家事もできるのは洗濯だけになりました。この時は歯磨きをするにも、歯ブラシを口に入れるとえづいてしまい辛かったのですが、上を向きながら歯磨きすると少しですが楽でした。
このひどいつわりも12週頃になれば落ち着いてくると聞いていたので、そこに希望を託して毎日をやり過ごしていました。
そして、いざ迎えた妊娠12週目。あれ? 前よりもひどくなっている?
そこからの2週間が一番のピークだったように思います。
朝は水を飲んでも吐いてしまい、飲めるようになるのは午後になってから。食事に至っては調子がよければ14時頃、ひどい時は17時頃にならないと食べることができませんでした。
午前中は何も口にしていないのに1時間に5〜6回は吐き戻してしまいます。それでもお腹が空き、駄目元でお豆腐を食べたりしたこともありますが、結局その直後トイレへ向かう羽目になりました。
しかし、夜になってくるとだんだん吐き気がおさまってくるので、夜になると活動するようにしました。気分転換も兼ねて近所のスーパーで買い物をしていた時、ふとあることが頭に思い浮かびました。
「どうせ吐いてしまうんだから、食べたいものを食べてもいいんじゃない?」
私は太っていることに加え無痛分娩を選んでいたので、体重管理が厳しく、できるだけ体重を増やさない方がよかったので注意していたのです。それまでは吐き気が少しでもおきないようにとさっぱりしたものを選んでいましたが、その日は思いきってお惣菜コーナーで唐揚げを手に取りました。
家に帰り「久しぶりだな、吐いてしまうと思うともったいないけれど、体重に影響が出ないならその方がいいか」などと考えながら、妊娠判明以来初めての唐揚げを食べました。
食事を楽しみ、さあ、いつ吐き気が起きるかなと構えていましたが、待てど暮らせど吐き気は起きませんでした。なんとその翌朝まで吐き気は起きず、唐揚げは消化吸収されてしまったのでした。
私はそこでようやく気付いたのです。私のつわりは食べ物の種類は関係なく、時間によってのみ起きているんだと。そうとなれば、唐揚げなど食べている場合ではありません。私は元のさっぱりしたものを夜に食べる生活を続けることになりました。
結局安定期に入る妊娠16週目を迎えても、午前中は水も飲めない日がありましたが、少しずつですがつわりは落ち着いてきたのでした。
本当に辛い時期でしたが1つ良かったことがありました。ほとんど食事をまともに摂れず吐き続けた日々のおかげで、体重が約3kg減ったことです。
この時の3kgのおかげでその後の体重管理に余裕ができ、病院で怒られることもなく妊婦生活を過ごすことができたと思います。その点では、辛いつわりも悪くはなかったなと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:minsan
年齢:30歳
子どもの年齢:0歳8ヶ月
はじめまして! 専業主婦なのにとってもズボラな一児の母、minsanです。週休1日でも家事を一緒にしてくれる働き者で優しい主人と、わんぱくでよく笑うまるで天使のような長男とわいわい暮らしております。基本的にはワンオペ育児な毎日を送っておりますが、ダラダラのんびりマイペースに子育て中です。
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