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帝王切開術後、翌日から始まった怒涛の歩行訓練。痛みのピークから回復まで by pika

こんにちはpikaです。
3歳の双子男児を育てています。

3月15日に、ゼクシィBabyでの連載やブログの漫画をまとめた書籍が発売されました。
今回はその中から、帝王切開術後の様子をご紹介させていただきます。

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わたしが心配だったことのひとつに、「術後の痛み」があります。
そこで、痛みからの回復がどんな様子だったか、術後の経過をふり返ってみたいと思います。

 

術後すぐ~手術当日の夜~翌朝まで

帝王切開の術後すぐは、手術の麻酔が効いているため、下半身の感覚はありません。
時間が経つうち、足先がピリピリするような感覚があり、お腹を押されたときに「すこし痛いかな?」と感じるようになります。

「腰椎麻酔の術後、最初の鎮痛剤を必要とする平均時間は5時間」とする文献もありますが、わたしの場合はそれより少し早めの、3時間経過したあたりで最初の痛み止めを流してもらいました(点滴)。

当日の夜は午後6時と午前1時過ぎに2回、痛み止めを使用しましたが、いずれも使用直後は眠気が強く、頭の中はとても混乱した状態に。

病室にいるのはわかっていて、呼びかけにも受け答えできるけれど、頭の半分は夢をみて非現実的なことを考えているような、そんな不思議な状態でした。

この痛み止めのおかげで、痛みは「動かなければ痛みを感じない」レベルに。

ただ、この夜は子宮の収縮を促すため、看護師さんにより定期的なマッサージがほどこされ、この時ばかりはベッド柵を握りしめ、痛みに耐えました。
(母乳が出やすくするための乳首マッサージも痛かった)

手術当日の夜は、ほとんど眠っているか、意識が混沌としているうちに過ぎていきました。


術後1日目

主なイベント:歩行訓練、飲水開始、尿管カテーテルや点滴の抜去

翌朝からは痛み止めが坐薬となり、午前中にさっそく歩行の訓練があります。

腹筋を使う動作は痛みが伴うため、電動リクライニングベッドを利用した立ち上がり方を教わり、おそるおそる、ゆっくりと、なんとか歩ける状態。

おしっこの管も抜かれてしまうので、自力でトイレへ行かなければならないのですが、その都度この動作をくり返し、こわごわトイレへ向かいました。

痛みは「すごくゆっくりなら、なんとか動ける。でも腰を曲げて牛歩の歩み」なレベル。
トイレで用を足すと、膀胱がちぢむことで子宮が動くのか、きゅ~っとする痛みが下腹部にひびきました。


術後2日目

主なイベント:食事再開。

昨日よりはマシなものの、「まだまだ起き上がるのに電動リクライニングを要する」痛みレベル。咳やくしゃみも気をつかいます。
正直、術後2日目までは、「帝王切開は、もうこりごり」と思っていました。

食事が再開され、初めてのお粥は、ほぼ形のない「味のあるお湯」といった感じでしたが、あまりの美味しさに感動したことをよく覚えています。


術後3日目

主なイベント:シャワー解禁

術前から合わせると約1週間ぶりのシャワーは実に気持ちよく、「ようやく人間に戻れた……」と、生きかえるような気持ちになりました。

この日には痛みもだいぶ軽快し、かなり長く歩けるように。

痛みは「ちょっと前かがみだけど、普通に歩ける!」レベルへ。

これならまた手術になっても大丈夫~~と調子にのって意気揚々と降りた1階のコンビニで、動きすぎてお腹が痛くなり、病室へは車椅子で帰りました。


術後4日目

主なイベント:術後診察

術後4日目からはもう普段通りの動きがとれるように。
術後の診察で主治医の先生に「もううつ伏せになった?」と聞かれたのですが……

さすがにうつ伏せ寝は傷にさわらないか不安で、術後すぐにはする気になれませんでした。

痛みは「手術?そんなこともあったな……押されるとちょっと痛いかも」なレベルまでに回復。

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術後5・6日目

主なイベント:退院(6日目)

退院する頃には、痛みに関しては「ほぼ感じない」レベルにまで回復していました。
「人体ってすごい……」といたく感動。

しかしながら、長期入院の弊害で体力がかなり衰えており、ちょっとの動きで疲れを感じやすく、いったん横になるとなかなか起きあがるのがむずかしいほどでした。(家族によると、イビキをかいて寝込んでいたよ、とのこと)

双子は低体重のため3週間程の入院となり、おかげでその間にゆっくりと体調を整えることができたのでした。

次回エピソード:いよいよ双子育児スタート。双子の授乳は母子ともに眠気との戦い!? by pika

 

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著者:pika
子どもの年齢:3歳双子

2014年5月生まれの双子を育てています。産科ではありませんが医療職をしています。「妊活ブログ」・「双胎妊娠ブログ」を経て現在は双子育児4コマ漫画ブログを運営中。

ブログ:「ふたご絵日記

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