遊ばなくなったおもちゃの処分、悩ましいです。
特にヒーローもののおもちゃは、ここ4・5年分のものが作品ごとにボックスにいっぱい、かなりの場所を取っています。
6歳になった息子、最近ではゲームや細かいパズルで遊んでばかり、ヒーローもののテレビ放送もほとんど見なくなっていました。
なので、「このおもちゃ、全然遊んでないから誰かにあげようよ」なんて提案してみるのですが、「あそぶし」「オレのだし」なんて、言われたからって急に手に取って、ちょっぴり遊びはじめる始末。
このままダラダラと、この大量のおもちゃをうちに置き続けていいものだろうか?
いや、さすがにこの量は、無理!
しかし勝手に処分するのは忍びないので、なんとか本人に納得してもらうべく、プレゼンしてみました。
そう、【売ればお金になる】ということを!
あそばないおもちゃ→うる→おかねになる
おかねでかえる:あたらしいおもちゃ、ゲームソフト
ということを図解しながら説明すると、本人の口から、「うる。」という言葉が出ました。
これにより、【おもちゃバイバイ式】を決行!(←バイバイは「Bye-Bye」と「売買」をかけて……)
まず、息子本人に、今回売る1作品を選んでもらいます。
選んだら、ウエットティッシュでキレイに拭いて、記念撮影。
思い出を写真に残したら、リサイクルショップに持ち込んで、買い取ってもらいます。
売れたお金で、あたらしいおもちゃ、好きなものをゲット!
クリスマスでも誕生日でもないのに、ちょっといいおもちゃを買えて、息子はかなり嬉しそう。
対して、私。子ども部屋が片付いて、スッキリしてるはずの、私。
思い出が蘇りすぎて、途中何度も、「やっぱり売らなくていい!」と言いたくなりました。
だって、息子が選んだおもちゃは、息子が2歳の時に初めてはまった戦隊もの「ト●キュウジャー」で、つまりは私も初めて親としてちゃんと観た戦隊もので、初めて子どもに買った戦隊もののおもちゃもこれで、まだ小さい息子に代わって説明書見ながらロボを組み立てたのは私で。
初めて買った時の、初めて組み立てた時の、初めて動かした時の嬉しそうな息子の顔とか、いつの間にか一人で組み立てられるようになって自慢げな顔、初めてヒーローショーを観た時のキラキラした瞳、そういうのがもうものすごい勢いでよみがえってきて、まあ涙が止まらない止まらない。
勝手ですね、私から処分しようと持ちかけたのに。
でも、「あたらしいおもちゃ」という、次のステップに進んだ息子を見て、私も、思い出を胸に前に進もうと、覚悟を決めました。
子ども部屋にはまだまだ、遊んでないおもちゃボックスがありますので、【おもちゃバイバイ式】はしばらく続きます。
>>次回エピソード:裁いても裁いても改善されない兄妹喧嘩。必要なことは、ジャッジよりもチェンジ by うだひろえ
前回エピソード:ママ友の「他の子もみんなかわいく思えちゃう」発言に驚き! 『かわいいの容量』に思うこと by うだひろえ
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:小1、年中
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。年長男児&年少女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「家事も、育児も、お金も、紙に書くだけでお悩みスッキリ!とにかく書き出し解決術!」(KADOKAWA)
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