9ヶ月になり1週間ほど経った息子は、生活リズムもかなり安定してきました。もぐもぐも上手にできるようになったので、このタイミングで離乳食を3回食へと進めることに。
3回食を始めるにあたりさまざまな思いが入り混じりました。
「1日に3回も離乳食を作るとなると、その分食材の仕込みも増えるし、時間もかかるな…」と、料理が苦手な私は、正直なところ不安に感じていたのです。
週に1度、野菜を柔らかく茹でて小分けにして冷凍する仕込みをするのですが、それを料理人の主人に手伝ってもらっているにもかかわらず、「どうしよう…」と、戸惑う始末…。
かわいい息子のためには頑張るしかないのに、我ながら情けなく思います。
そんな私ですが、こんなに戸惑っている3回食デビューにも1つだけ希望を持っていたのでした。
それは周りのママたちから漏れ聞こえるまことしやかな噂…『3回食を始めると、お腹いっぱいで満足して赤ちゃんが夜中起きなくなる』というものです。
少し話は逸れますが、私は3度の飯より昼寝が好き!(いえ、ご飯もおやつもしっかり食べるのですが…)という睡眠大好き人間。
結婚しても子どもが生まれるまでは朝はギリギリまで寝て、休日はお昼頃まで寝たうえでさらに昼寝もするという生活を送っていました。
妊娠7ヶ月の頃からは完全に専業主婦になっていて、「妊婦だから眠い!妊婦に睡眠は大切!」という大義名分もでき、それはもう夢のような生活でした。
それだけ睡眠を欲するタイプなので、息子の夜泣きがなくなる日をかねてから切望していたのです。
息子の場合は7ヶ月頃から夜泣きが始まり、時間はバラバラですが夜は必ず1度泣いて起きてしまいます(それまでは寝ているところを、授乳のために起こしていたくらいよく寝る子だったのですが…)。
「これさえ無くなるのならば、どんなに面倒に感じても3回食を頑張ろう!お腹いっぱい食べてもらって、ぐっすり寝てもらおう!」と、自分を奮い立たせ、3回食を始めることにしたのです。
今まで朝とお昼に離乳食を食べさせていたので、夕方6時にご飯を食べるのは息子にとっては初めてのことです。「違和感を覚えて食べてくれなかったらどうしよう…」と、少しだけ不安に思いましたが、その必要はなかったようでもりもりご飯を食べてくれました。
「あぁ、良かった。これで今晩から私の快適な睡眠ライフが再開する!」
そんな思いで心の中では小躍りしながら7時にお風呂に入れて、いつも通り授乳をして寝かしつけました。
「さぁ寝よう」と、11時にベッドに入りウキウキしながら寝始めたのもつかの間、30分後にはいつも以上に激しく泣く息子の声が…。
私の夢は本当にはかなく散っていきました。
そこからの寝かしつけ自体は、いつも授乳してしまうのでさほど大変ではないのですが、30〜40分寝ながらだらだらと吸い続けるので地味に辛いものがあります。
「まぁ今日は初日だし、そんなすぐに上手くはいかないよね。早く起きてくれた分、長く寝られるんだからむしろ感謝しなきゃ」と思い、0時過ぎに自分のベッドに戻りました。
しかし、想定外のことが起こりました。
それは夜中の3時過ぎに2回目の夜泣きが始まったのです。
これはかなり精神的にこたえました。「周囲のママたちの噂は幻だったのか?」と思いながら授乳をしてなんとか寝かしつけ、ベッドに戻った時にはもう4時近くになっていました。
それから毎日、「今日こそは!」と、期待しながら寝かしつけをしていますが、3回食を始めてから2週間以上経った今、毎晩2回の夜泣きが続いています。
「世の中そんなに甘くないぞ!」そう、息子に教えてもらった出来事でした。
著者:minsan
年齢:30歳
子どもの年齢:0歳9ヶ月
専業主婦なのにとってもズボラな一児の母、minsanです。週休1日でも家事を一緒にしてくれる働き者で優しい主人と、わんぱくでよく笑うまるで天使のような長男とわいわい暮らしております。基本的にはワンオペ育児な毎日を送っておりますが、ダラダラのんびりマイペースに子育て中です。
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