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「ミルク育児を選んだっていい、お母さんと赤ちゃんが笑顔でいられること」。保健師さんの言葉に救われた

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今回は、母乳の出が良かった私が完全ミルク育児に移行した時のお話です。

 

妊娠中、特に母乳にこだわりのなかった私は病院でもらった冊子に出ていた乳首のマッサージ等は行っていませんでした。産婦人科の待合室にも母乳育児に関しての本や、そこの病院で出産されたお母さんの母乳に関するアンケートを自由に見る事が出来ましたが「母乳の方がお金かからないから出たらいいな~」くらいの考えの私は見ることはありませんでした。

 

そして出産が終わり、分娩台の上で赤ちゃんを初めて抱っこする際に助産師さんから母乳育児を希望するか聞かれました。何も考えず、「もし出るのなら。」と答えました。

今までケアを全くしていなかったのにわずか出産10分後に少量の母乳が滲んだのに驚いた記憶があります。

 

朝方の出産だったため、少し休んでお昼くらいから母子同室が始まりました。

授乳・搾乳の仕方の指導を受け、赤ちゃんが泣いたらとにかく授乳。最初は母乳も滲む程度なので吸わせるというよりは味を覚えてもらうため、なめる程度で日齢に合わせて粉ミルクを足していました。

 

粉ミルクは消化の関係上、3時間は空ける必要がありとにかく母乳メインの頻回授乳。母乳の出、授乳の仕方、赤ちゃんの飲み方その他色々な要因が重なって母子同室初日の夜からひどい時は30分おきの授乳でした。

そのおかげか、産後3日で助産師さんから太鼓判を押されるほど溢れるように母乳は出るようになり完全母乳に移行しましたが、退院後も30分から1時間置きの授乳。

娘は2600gと小さめに生まれたせいか吸う力も弱く、授乳後5分で眠ってしまいその後はいくら起こしても起きません。実家で食事をしっかり取っているにも関わらず体重は減少、気づけば退院1週間で妊娠前よりも痩せてしまっていました。里帰り出産とはいえ体力の限界を感じていました。

 

見兼ねた母が「夜間だけ粉ミルクにしてみよう。だからぐっすり寝なさい。」と授乳を変わってくれました。ところが、2時間授乳が無いと胸に熱っぽさと激痛が…うつぶせはおろか、寝返りもうてない辛さでした。入院中、頻繁に助産師さんが母乳の出や授乳姿勢をチェックしてくださいましたが「問題ない」と言われていたのでこれ以上改善の余地はないのかと思い精神的に追い詰められてしまいました。

 

"母乳赤ちゃんにとってベストなのはわかっている、それにこんなに出もいいし痛みがあるくらい張ってるんだから努力すればいいのに私はなんて根性がないんだろう、ひどい母親だろう。"たくさんたくさん悩んで私は出ている母乳断乳してミルク育児に移行する決意をしました。

退院から2週間後くらいに母乳外来の予約をしていましたが、1週間の時点で病院に連絡を入れました。

そこで私は「寝不足がひどく、どんどん痩せて体調が悪い事」、「赤ちゃんが上手く飲めず途中で眠ってしまい、1日20回を超える頻回授乳に参っている」、「ミルク育児にしたいが授乳間隔を少し空けただけで胸が張って激痛になる」事を伝えました。

 

助産師さんから返ってきた言葉は私にとって辛いものでした。

「退院時、母乳の出がいい事は確認されているんだから飲ませてください。それに今の段階で断乳するのは早すぎます。眠れないなら搾乳して家族に授乳変わってもらったらどうですか」

 

何も言葉が出ませんでした。"やっぱり自分の決断は間違っていたのか、お母さんになったら休む暇なんてないんだ、体調悪くても我慢しなきゃいけないんだ。"

今思えばマタニティーブルーだったかもしれません。里帰りはしましたが、母がフルタイムで働いており退院から1週間だけお休みを取ってくれました。それ以降は自宅に戻って新生児と一対一の生活…今の時点でこんなに追い込まれているのに一体どうなるんだろうと必要以上に考え込みました。

母乳外来まで日があり、直接対応が出来ないため市内の助産院を紹介されましたが、後で調べたところ、母乳育児推進の助産院だったため連絡はしませんでした。

 

そして電話の終わりに「自己流で断乳しない方がいいですよ」、そう告げられました。

 

電話が終わり、心配そうな母の顔を見た瞬間思わず泣いてしまいました。電話での事を伝えると母は怒ってくれて、一緒に考えてくれました。

なんとその日のうちに電動の搾乳器を買ってきてくれたのです。

本来であれば母乳育児に使うアイテムですが、私の場合は断乳に大いに役に立ちました。張って痛い時は搾乳し過ぎると逆効果なので30~50mlだけ搾って圧抜き。すると、段々張る間隔が空いてきて生後1ヶ月に入る頃には全く張らなくなりました。

 

ミルク育児にしたことで、ミルク代の出費・荷物が増えることなどデメリットもありましたがいいこともありました。

すぐに調乳出来ていくら飲んでくれたのか一目瞭然であること、主人も授乳出来ること、腹持ちがいいのか生後2ヶ月になる頃には夜は9~10時間まとまって寝てくれるようになったことなどです。

 

それでも友人から「母乳?ミルク?」と聞かれ、答えると「母乳の方がいいんじゃないの?」と言われることがありまだ心のどこかに葛藤がありました。

 

けれど、市の保健師さんが赤ちゃん訪問をして下さった際にミルク育児についての葛藤を話すと「母乳がたくさん出ていたとしても辛かったら断乳してもいいと思いますよ!大切なのはお母さんと赤ちゃんが笑顔でいられることですから」と言ってくださり、この一言に救われました。

 

娘は今生後3ヶ月半ばですが、やはり夜9時から翌朝7時までぐっすり。小さめに生まれましたが、成長曲線の平均より上の方の体格でやせでも肥満でもありません。

ご機嫌にしている時間も長く、たくさん声を出してニコニコしてくれる愛しい娘です。

 

もちろん、母乳育児が出来たらいいなと思っていましたが私の場合は思いのほか体力を消耗してしまったことや里帰り期間が短く家の事をしながら母乳育児を軌道に乗せるのが困難だったのでミルク育児にしました。

 育児に正解はなく、親子ともに笑顔で過ごせるのが一番だと痛感した出来事でした。

 

著者:みいちゃん

主人と3ヶ月の娘との3人暮らしです。

出産前は歯科衛生士をしており、妊娠7ヶ月半で退職しました。

趣味は100均で見つけた可愛い収納用品で模様替えすることです!

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。