子どもの予防接種で病院に行った時や、市の育児イベントに行った時など、「スマホアプリやゲームに育児をさせないで!」というポスターを目にします。テレビでも子どもにスマホを与えるデメリットについて特集しているのを見かけることがあります。
私は正直に言いますと、子どもにスマホを触らせています。
と言っても、時間を設定して前もって約束したり、子どもがスマホを触っている間、放っておくのではなくスマホを間に挟んでコミュニケーションをとるようにしています。
長男が1歳10ヶ月の頃、私のスマートフォンが気になって気になってよく触ろうとしていました。当時私は子どもにスマホを使わせる気は全くなく、スマートフォンを長男の目につかないところに置くようにしていました。
ところが、夫はスマホゲームが大好きで、家にいるときは片時も離さずにスマートフォンをいじっているような人なのです。
子どもの目に触れるのはもちろん、触りたがって泣くこともしばしばありました。
この状態が私にとって大変ストレスフル…。育児方針を家庭内で統一できないことも情けなかったのですが、そのことで子どもが毎日のように泣くのも大きなストレスでした。
スマホゲームをするのは構わないけれど、子どもへの影響を考えて時間や場所を考えてほしいと話しても夫は聞く耳を持ってくれません。「日中仕事をしていてゲームができないのだから、家にいる時くらい自由にゲームをさせろ」と言うのです。
夫の行動を変えるのはきっと難しいだろうと思い、子どもにスマホアプリを触らせるメリットとデメリットをもう一度考え直してみました。
ある程度夢中になって遊んでくれるため、どうしても静かに待たなければならない場面では便利かもしれません。
また、長男が通っている保育園でタブレットを使ってひらがなや数字の勉強をしているので、使い方によっては役立つかもしれないと考えました。
そして、今後パソコンやタブレット、スマートフォンなどの機器を使う機会が多いと予想されるので、今から「身近な物」として操作に慣れておくのも悪くはないのかなという結論に至ったのです。
ただし、むやみやたらにスマホを触らせたり、便利だからとスマホを持たせたまま放っておくことはしないよう気をつけようと思いました。
物作りをするアプリと楽器のアプリ、お絵かきをするアプリを私のスマートフォンに入れ、「1日に10分まで」と時間を決めて長男に使わせるようにしたのです。
初めは「もっとやりたい」と泣くこともありましたが、1歳11ヶ月頃には時計を見て自分から「ないないするね~」と電源を消してくれるようになりました。
もしかしたら、「育児をスマホに任せるなんて……」と、思われてしまうこともあるかもしれませんが、これからもわが家なりにスマホとの付き合い方を考えていければいいなと思っています。
著者:orihime
年齢:33歳
子どもの年齢:2歳6ヶ月、0歳4ヶ月
本州最北端の地で、2歳6ヶ月の甘えん坊な長男と0歳4ヶ月の食いしん坊な長女の2人育児に奮闘中です。シングルマザーを経験した後、現在の夫と知り合いステップファミリーになりました。海と山以外は何もない田舎暮らしですが、家族で賑やかに暮らしています!
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。