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辛い陣痛に待ちわびていた天国がやってきた! 硬膜外麻酔で、余裕の無痛分娩スタート by ぺぷり

こんにちは! ゼクシィbabyみんなの体験記をご覧の皆さま。おませな6歳娘と、自由人な3歳息子を育児中の、ズボラ母のぺぷりです。

娘の出産予定日一週間前に突然始まった陣痛。
極端に痛みに恐怖心を抱いている私は無痛分娩を希望しているたのですが、私の通っていた産婦人科は子宮口7~8センチにならないと麻酔を入れてもらえない(愕然)。 陣痛に般若の形相で髪をふり乱しながら、麻酔を入れてもらえる「その時」を切に待ちわびていました。

 

陣痛が来るたびに、夫にお尻の横あたりを強くさすってもらい、自分は呼吸法を駆使して痛みを逃していました。入院してから無痛分娩に切り替わるまでの30時間ほど、ずっとだいたい5分間隔で左右から強くさすり続けた結果、パジャマのその部分だけひどく毛玉まみれになってしまいました。
でも、そうでもしていないと暴れだして叫んでしまいそうでした。

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叫んでもうめき声を出しても痛みはどうにもならないことは知っているけれど、 むしろそんなことに力を使っている方が非効率的だとわかっているけれど、それでもうめかずにはいられなかった。うめき声が出るがままに、出しまくった。

食べられない、寝られないの状態が丸一日続き、お肌も髪も汗と油でギトギト、体の節々も痛みだして精魂尽き果てたその時・・・
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ついにきた!「その時」が!
ずっとずっと待ちわびていた「無痛分娩」がやっと・・・! 嬉しくて嬉しくて、まだ赤ちゃんも生まれていないというのに、泣いてしまいそうでした。

私の通っていた産院では、硬膜外麻酔を用いた無痛分娩をしているのですが、 事前に無痛経験者の体験談を読んでいると、どうやらこの硬膜外麻酔というやつは針がぶっとくて結構痛いとのこと。それでも、この痛みから解放されるならば、もうどうにでもして、という気持ちでいっぱいでした。

硬膜外麻酔は背骨のあたりに刺すのですが、刺す時は背骨をぐっと突き出すようにまるまる必要があります。
これが、臨月のパンパンのお腹でするにはかなり辛い姿勢。しかもそんな時にも陣痛は待ってくれないのがさらに辛さに拍車をかけます。

「いきますよ」の先生の声に体が硬くなります。でも、背中にごりごりするような小さな抵抗を感じましたが、針をさす痛みはまったく感じませんでした! それまで陣痛でさんざん痛めつけられて、痛みに関して麻痺していたのかな? それとも、先生の腕がよくて、痛みを感じないように入れてくれたのかな?
なにはともあれ、よくわからないうちに麻酔処置は完了したようでした。(夫曰く、かなりぶっとい針を何度も刺していて見ている方が寒気がしたとのことでしたが…)

 

はじめのうちは、今までと変わらず襲ってきていた陣痛でしたが、麻酔がきいてくるとだんだん痛みが遠のいてきて、ついには生理痛くらいの痛みになりました。
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NSTはずっと着けていたので、それまでは陣痛で高くなった数値を「早く去れ~早く去れ~」とうらめしい目でモニターを睨んでいたのに、今はギュウっとお腹を締め付けられる感じがするくらいで、余裕のまなざしでモニターを見れるようになりました。
「でも、もし無痛分娩じゃなければ、今も呻きもがき苦しんでいるんだ・・・」 高くなった数値を見ながら、先ほどまでの痛みを思い出してはブルッと震え、その痛みから逃れられている現状にこの上ない幸せを感じました。
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麻酔の恩恵を受けて、「医療の発達した現代に生まれて、本当に良かった・・・」と心から思いました。 もう「麻酔様」と呼びたいくらいに、麻酔様に深い感謝の気持ちを感じました。そして同時に、麻酔なしで出産に挑む大多数のお母様たちにも、尊敬の念がわいてきました。

 

麻酔は点滴ですることになっているようで、 だいたい2時間ごとに麻酔を追加していくという方法でした。ただそれはあくまで目安であって、我慢できるならできるかぎり追加はしないで行く方が、お産も進みやすくていいとのことでした。

それまでは5分ごとに陣痛に苦しめられ、なんとか痛みをのがそうと四苦八苦していたのが、 陣痛が軽くなって、麻酔がきれてくるまでの二時間はとても暇な時間になりました。
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陣痛らしきものがはじまってから越した二夜はまったく睡眠をとっていなかったため、体が激しく睡眠を欲していたのでしょう。ドラえもんののび太くん並みの即寝でした。 

 

懐かしい陣痛の痛みに目が覚めると、3時間が経過していました。眠りについてから一瞬で3時間後になったように感じたほど熟睡していたようです。陣痛中に寝られるほどの無痛分娩・・・最高!!

痛みはあるものの、まだまだ我慢できる痛みだったので、合間に産院で知り合った無痛仲間に「3時間前にやっと無痛はいりました!」とメールで報告したり、実母とおしゃべりしたり(一緒に頑張ってくれた夫は仮眠中)本当に無痛様様でした。
3時間半ほどたつころにはまた我慢できない痛みになっていたので、ナースコールで麻酔追加をお願いしました。

そしてまた訪れる天国タイム。 何度も言っちゃいますが、無痛分娩・・・最高!

 

無痛分娩になるとお産の進みが遅くなるといいますが、陣痛が長引く家系の私も、さらに進みが遅くなり、結局麻酔をいれてから出産までは12時間かかりました。また、麻酔がきいている時間もだんだん短くなり、 はじめは3時間聞いていた麻酔も、2時間半、2時間、しまいには1時間半となり、「早く生まないと、やばい・・・!(最後は麻酔きかなくなる?!)」と焦りがでてきました。

 

その日は新月で他にも出産がたてこんでいたのものあり、麻酔を入れてからほとんどずっとほっとらかしにされていた私でしたが、内診にきた助産師さんの 「わっ!もう子宮口全開!分娩に入るよ!」 の一声でいよいよラストスパートです。

LDRでの出産だったので、今まで普通のベッドの形だったものに、足をふんばる台のようなものがとりつけられ、分娩準備OKとなりました。とっても楽!

普通分娩では陣痛の波に合わせていきむのですが、無痛分娩ではそれを感じにくく、いきむのがとても難しかったです。結局子宮口全開から1時間ほどかかりましたが、なんとか無事に生まれてきてくれました!

のどに羊水が詰まっていたのか、すぐに産声を上げない娘に冷や汗がでましたが、チューブで羊水を吸ってもらうと、小さな体からは想像できないような大きな声で 「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ!」と産声をあげました。

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陣痛がはじまってから二日半。 やっとやっと、愛しの我が子と対面できました。

 

 

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著者:ぺぷり
年齢:30代
子どもの年齢:5歳、2歳
おませな5歳娘と、イヤイヤ期真最中の2歳息子と、単身赴任中の夫と暮らしている、ずぼら母です。
インスタグラム:@pepuritan

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