前回に続きトイレトレーニングのお話。
タイミングを見計らってトイレへ誘導し、偶然おしっこに成功したらベタ褒めする作戦でトイトレを開始しました。
心配だったのは「トイレやおまるに座るのが怖くて嫌がるのではないか」ということ。息子はとても恐がり屋で目新しいものには近寄らないタイプなので、トイトレの絵本やDVDで予習をばっちりしておきました。
その甲斐あってか怖がらずに座ることに成功! 楽しく手遊びしたり歌ったりして時間をつぶしながら座っていられました。
ところが、なぜかおしっこが出かけると座っていられず立ち上がろうとしてしまいます。
なぜこのタイミングで立つのか!? 説得に応じてもう一度おまるに座るも、またチョロッと出かけると立ち上がって歩き出してしまいます。
これは困った…! どうすれば最後まで座っていられるのか。
「トイトレは明るく楽しく、失敗しても叱らないようにしましょう」というのが育児のセオリーらしいので、毎回Eテレの歌のお姉さんばりに陽気に褒めて励ましつつ最後まで座るよう伝えるも全く通じません。無理やり座らせるわけにもいかないし…
一緒に床のおしっこを拭きながら「お掃除が大変だからトイレの中に全部出そうねぇ」と説明するなどしても効果なく、毎回ウロウロ立ち座りして床も服もビショビショです。
ただ「おしっこが出る間座り続ける」だけなのに! これがなぜできないのか!!
歌のおねえさん調の笑顔も引きつり、叱りたくなったのですがふと思いついて聞いてみました。
なんと「おしっこが出るのが怖い」とのこと。
トイレに座ること自体は怖くないけど、「おしっこが出るのが怖い」ってなんだそれ? と思いましたが、調べてみると「体から何かが出ていく感覚」が怖い子もいるそうです。大人の理屈では分からない恐怖ポイントだなぁ…
絵本やDVDで予習していても実際におしっこを出す感覚は予習できないし、こればかりは慣れるまで仕方ない! ナウシカのように「怖くない、怖くないよー」と言い聞かせつつ、ぎゅっと抱きながらトイレに座らせるなど、できるだけ安心させる方向へ尽力。
数日後には感覚に慣れたのか、最後まで座っていられるようになりました。
「おしっこが出る感覚が怖くて立ってしまう」と分かってよかった…あやうく叱りつけてもっとトイレに怖い印象を与えてしまうところでした。
さらにその後「トイレで出す感覚が怖くて立ち上がりウロウロしてしまう~うんこ編~」もあり掃除が中々の修羅場でしたが、それも何回かで慣れて座れるようになりました。
それにしてもトイトレはこちらの忍耐力が問われるなぁ。
もし体調が悪かったり下の子が小さかったりしてこちらに余裕がなかったら、絶対何度も叱りつけてしまっただろうなぁ…
眉屋まゆこ
Twitterにて育児マンガを連載。子育てママユーザーから共感を得て作品が拡散、様々なWEBメディアに取り上げられるなど話題になる。大手育児情報サイトなどでも連載開始。
Twitter:https://twitter.com/m_mayuya
「大変だけど、おもしろかわいいの方が強い!」
そんな気持ちで“おもしろ変換”育児エピソードをTwitterに投稿したところ、「わかる、あるある~」の声が続出し、フォロワーも一気に急増!
育児ママから共感を集めた「うちの子あるある」漫画を、ほぼ書籍用に改稿! さらに描き下ろしエピソードも多数!!
クスッと笑えて共感できる! 心も体もぐったり疲れた育児ママを癒します!