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【医師監修】「前歯は15往復磨かないとダメ?」1歳半の歯科健診の指導内容について、歯科医師倉治ななえ先生が再チェック!

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モチコさんが投稿した「チョコ、クッキー、ジュース…下の子の周りにある魅惑のあれこれ。早期デビューを1歳半健診で相談すると…」。そこで、歯みがきについて新たな発見があったり、認識していた内容と違うアドバイスされて驚いたことがあったそう。

 

それについて歯科医師として多くの著書を持ち、東京都大田区で「クラジ歯科医院」「テクノポートデンタルクリニック」の院長として、赤ちゃんからお年寄りまで患者さんの治療に携わる倉治ななえ先生に指導、アドバイスされた内容について詳しく聞いてみました。

 

Q:1回の歯磨きでどのくらい磨けばいいでしょうか。何回シャカシャカすればいいでしょうか。またどのくらいの力加減で磨けばいいかもお教えください

A:数をカウントしながらリズミカルに。1本の歯につき「10シャカシャカ」が目安

 

赤ちゃんの歯をうまく磨く方法をいくつかをお教えします。1本の歯について「123456789、10」と3秒くらいで言いながら、少し早口で、数えながら磨くと、赤ちゃんも泣かずにやらせてくれます。

数を数えるとリズミカルで、楽しいようで、ふだんは泣いているという1歳過ぎの赤ちゃんも、すべての歯を「イチニッサンシー、ゴッロクシチハチクージュウ」と言いながらだとうまく磨けることが多いようです。

イチ:一往復なので、1本の歯につき10シャカシャカですね。

奥歯は、形が大きくカーブしているので、一つの面を2~3つに分けて磨くので、プラーク(歯垢)が取れにくい子だと、30シャカシャカお願いすることもあります。

基本は、1つの面を10シャカシャカでよいでしょう。裏側や噛む面もあるので、奥歯は磨く面数が増えます。

歯みがきの所要時間は約1分半です。ちなみに成長して乳歯列が完成(20本)すると、約3分ぐらいとなります。

 

Q:モチコさんが健診で出会った先生は「寝る前の歯磨きが一番重要」とのことですが、昼間も歯磨きした方がいいですよね?

A:少なくとも朝晩の2回はフッ素入り歯磨剤を使って磨くことを心がけて

 

就寝中は唾液の分泌が減り、むし歯菌が増殖する時間なので、寝る前が重要というのはおっしゃる通りです。

ただ、歯磨きの目的は、歯垢を取り除くことだけでなく、それプラス歯磨き剤に含まれる微量フッ素を歯のエナメル質に作用させ、歯質強化をしてむし歯になりにくい歯を育てることもあります。

日本では、諸外国のように水道水や食塩やミルクなどにフッ素が含まれておらず、他国のように子ども向けフッ素錠剤も使用が禁止されているので、歯磨き剤に含まれる微量フッ素を使うことが、他国より重要なむし歯予防のポイントとなります。

そのため、1日1回の歯磨きではフッ素が不足、少なくとも朝晩の2回はフッ素入り歯磨剤を使って磨きましょう。

朝昼晩の三回みがいてもかまいませんが、それだとママが疲れてしまうと思うので、朝晩1日2回フッ素の供給を行うことが重要です。

 

Q:「おやつを食べても、昼間ならお茶や水を飲めば、唾液でも流されるからそれでOK」とのことですが、本当でしょうか…

A:外出中で歯磨きできないときはお茶または水にキシリトールタブレットでケアを

甘いデザートのあとは、お茶か水を飲んで甘味を洗い流すというのは理にかなっています。外出中など歯磨きができない日中は、お茶または水プラス、キシリトールタブレットをなめて、口の中を中和することを、外出中のケアとしてはおススメしています。

 

Q:本当にジュースの後はお水かお茶を飲む方が虫歯予防につながりますか?

A:ジュースやイオン飲料は飲み方に注意して

乳酸飲料やジュースを頻繁に飲むと、マンガの「口の全体を砂糖漬け」まさにその通りの現象が起きています。

特に東南アジアの患者さんで哺乳ビンにジュースを入れて飲ませているママがいますが、哺乳ビンで飲むとそれだけ時間がかかるため、長時間砂糖漬けの状態に…そのため、子どもは多発性う蝕といって歯がいっせいにむし歯になっている場合があります。

甘い飲み物を哺乳ビンで飲ませるのは避けましょう。

 

Q:5歳くらいから虫歯になりやすくなるって本当でしょうか?

A:5歳頃までは年齢があがるに従って乳歯虫歯が増えるのは事実です。

また、5歳頃から生える第一大臼歯(6歳臼歯)が生えたては虫歯になりやすいので要注意

 

各種統計結果を見ると、0~5歳ころまでは、年齢があがるに従って乳歯の虫歯が増えていきます。3歳頃までは乳歯の本数が増え、また5歳頃までは乳歯列で過ごすので、虫歯が増えるのはある意味当然です。

 

また、5歳頃から生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)。生えたてすぐのエナメル質は組織がやわらかいのでむし歯になりやすいといわれています。生涯にわたって使う大事な第一大臼歯(6歳臼歯)は生えてすぐが最も虫歯になりやすい時期なのです。5歳くらいから用心するに越したことはありませんね。

 

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歯科医師 倉治ななえ先生

1979年日本歯科大学卒業。クラジ歯科医院院長。テクノポートデンタルクリニックにても診察。現在、日本歯科大学附属病院臨床教授。大田区学校保健会副会長。1990年より子どもとその親に向けた子育て歯科をスタート。元日本歯科医師会常務理事他。著書に「夢は矯正いらず「子育てできれいな歯並びを!」、「マタニティ歯科外来~命を育む女性の口腔保健のために~」など多数。