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こんなに入院するなんて!誘発分娩入院をしたら2〜3日で産まれてくると思っていたのにー!

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30歳にして第一子を妊娠・出産した時のことです。

もともと赤ちゃんの体重は少し大きくはあるものの、週数通りに成長していました。妊娠36週のころから、あれよあれよと39週の頃には推定3400gにまで成長!早々に誘発分娩入院が決定しました。

臨月の頃にはまだ子宮口もかたく、赤ちゃんも骨盤にはまっていない状態だった為、助産師さんにも少し時間かかるかもねと言われていました。

その時の私は2〜3日で赤ちゃんに会えるだろうと軽く考えていました。

 

●誘発分娩入院1日目

錠剤による誘発を1日かけて行いました。この日は特に変化は見られず終了。

●誘発分娩入院2日目

子宮口を開きやすくする点滴による誘発を1日かけて行いました。残念ながらこの日も特に変化は見られず終了。陣痛室へ入院していた為、先にいた人、後から来た人たちがどんどん産声をあげて卒業していきます。

この時はまだ心にも余裕があったため、もうすぐ自分も赤ちゃんに会えるとワクワクしていました。

●誘発分娩入院3日目

陣痛を起こしやすくする点滴に変わりました。こちらも1日かけて点滴を行います。お昼頃から徐々にお腹が痛くなり始めて陣痛のような定期的な痛みに襲われました。ズキンズキンと痛みが増えていきます。この日おしるしがあり、誘発の効果を少しずつ体感することができ心が踊ります。

夜、医師に検診をしていただいたところまだ子宮口1cmほどしか開いていないとのこと。残念ながらこの日もこのまま終了となります。点滴がなくなってしばらくすると陣痛の痛みの無くなっていきました。

 

●誘発分娩入院4日目

この日も朝から3日目と同じ点滴を行いました。すると昨日よりも早く陣痛の痛みが出始め、夕方ごろにはいきみ逃しの呼吸を行いながら耐える時間が続きました。こんなに痛いのだから子宮口も開いているだろうと思い、医師の診察を待ちます。

残念ながら12時間痛みに耐えても子宮口は3cm程度しか開いておらず、「有効な陣痛ではない」と診断されてしまいました。

こんなに痛いのに有効な陣痛ではないなんてどういう事なのか!有効な陣痛ではないならこの点滴を今すぐ外してほしい!この痛みは無駄なの?と、入院が続き私よりも後から来た人たちが順調に出産していくのが聞こえてくる中で産んであげられないもどかしさと戦いながら心が黒くなっていき、旦那の前で泣いてしまいました。

 

その後点滴が無くなっても痛みは無くならず、この日の23時に本陣痛が始まり、寝られない痛さとの戦いの幕開けです。

●誘発分娩入院5日目

前日から続いている本陣痛の間隔が5分〜7分間隔のまま寝られない夜が明けました。

痛みのピークが来ると、両手でベットの柵を握りしめて耐え、柵の音に気づいて夫が目を覚ましいきみ逃しの呼吸法を一緒に行ってくれるという流れが出来ていました。ご飯もあまり食べられなくなり、水分だけはかろうじて飲ませて貰っていました。

そしてこの日の夕方ごろに破水!

お産がどんどん進んでいることを実感し、痛みにも朦朧としながら立ち向かいます。

 

子宮口の開き具合を夜に医師に診察してもらったところまだ6cm…、全開の10cmには程遠く、誘発のための点滴を追加して陣痛を強める処置が取られました。

もう、この点滴をしてからの陣痛が辛くて辛くて、陣痛の波が来るタイミングで体力の低下や意識が混濁していることもありいきみ逃しの体力が残っていませんでした。

中から押し出されて来るのをいきまず止めることができず、海老反りになって叫んでしまいます。海外映画のように自分が海老反りになって叫ぶなんて思いましませんでした。

いきむたびに羊水が体から流れ出ていく感覚がはっきりとわかりこんなにも羊水が無くなってしまって赤ちゃんが苦しくなるのではと、心配でなりませんでした。またいきむたびに赤ちゃんの心拍も一時的に下がるのが見えるので早く出してあげたい一心でした。

誘発点滴開始から2〜3時間経った頃、医師の診察により子宮口7cm、赤ちゃんも骨盤にはまっていないとのことで「分娩停止」の診察を受け、緊急帝王切開に切り替わります。

●誘発分娩入院6日目

帝王切開の説明を受け、ベットで手術室に運ばれる間にも陣痛は続きました。腰からの麻酔が入り感覚がなくなった頃陣痛の痛みから解放されて落ち着きを取り戻したことを覚えています。

 

日付が変わって少しした頃、無事に帝王切開で赤ちゃんと対面することができました。

 

赤ちゃんの泣き声を聞くことができて、やっと出会えた。直前まで頑張ってくれてありがとうという思いで満たされ涙が溢れそうになりました。

 

よし産むぞ!と意気込んで入院してから113時間、本陣痛から出産まで26時間の長い長い戦いでした。こんなにも長い時間分娩室に入るとは思っていませんでしたが、無事に赤ちゃんと出会えたことにとても安堵しています。

早くお腹を切って赤ちゃんを出して欲しいと途中医師に掛け合ったりもしましたが、自然分娩できる可能性があるなら帝王切開の希望は受けられないとの説明をされました。

冷静になれば理解できるのですが当時の私も夫も、気持ちが追いついていなかったため、感情的になってしまった部分もありました。極限だったわたし達を支えてくださった医師や助産師の方々には感謝しています。

また、お産のフルコースを味わって夫への感謝と赤ちゃんへの思いが強くなったのを感じます。

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著者:むむ

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