子ども達3人と夫と私で買い物に出かけた。
長女が「うどんが食べたい」と言うので、いつものうどん屋に向かったが、途中で次女と末っ子が「やっぱり、まだお腹減ってない~」と気が変わったため、夫が「じゃあ、僕が下2人を連れてその辺回ってくるから、あなた長女とうどん食べなよ」と次女と末っ子の手をつないで近くの本屋さんに向かってくれた。
私は長女と2人でうどん屋さんに入った。
長女と私はいつものザルうどんと、お芋の天ぷらを頼んだ。
前回の記事:泣き止まない次女に寄り添う長女が教えてくれた「泣いている子とお話するコツ」 by とけいまわり
長女はニコニコで、「お腹減ったね~!」「やっぱりうどんはここが1番美味しいんだよねえ~」とはしゃいで席に着いた。
一緒に食べていたら、夫からメールが来た。
「次女ちゃん達、やっぱり食べたいって。もうすぐ来るって」と、メールの内容を長女に伝えた。すると、長女の目からポロポロ涙がこぼれた。
「え・・・?どうしたん・・・次女ちゃん達、やっぱり来てくれるってよ?」
長女は涙が止まらなくて、でもその涙をこらえようと頑張りながら、「…せっかくのお母さんとの2人きりが…」と言った。
そこに次女と末っ子が入ってきた。皆はザルうどんを注文した。席に着いて、長女がボロボロ泣いているのに気がついたが、次女も夫も何も聞かずにつるつるっと急いでうどんを食べた。
末っ子が「長女ちゃんどうしたん・・・」と聞こうとするのを、次女がぱっと末っ子の手を握って、「末っ子ちゃん、さっきのお店で可愛かった本もう一回見に行こうか。お父さん買ってくれるかもよ~」と促して出て行った。
私は長女と2人になり、長女は照れくさそうにしながらも少し落ち着いてきた。「食べよっか」と私が言うと、長女が頷いて2人でつるつるとうどんを食べた。
それから、2人で手をつないでゆっくり散歩をした。
駄菓子屋さんに寄って、あのおもちゃかわいいねえ、このラムネお母さんが小さい頃からあるやつだよと、たわいの無い話をした。
「じゃあ、100円あげるから好きなの買いなよ」と言うと、10円やら20円やらのお菓子を組み合わせて「選ぶの上手でしょ」と笑った。
また手をつないで店を出たときに、長女が「もう大丈夫」と笑って、「次女ちゃんや末っ子ちゃんも呼んで。このお店でお菓子買ってみんなで食べる」と言った。
次女も末っ子もやってきて、皆で買ったお菓子を持って公園に行った。誰も長女にさっきどうしたの?って聞かなかった。お菓子を交換こして、ふざけて笑い合っていた。
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著者:とけいまわり
年齢:40代
子どもの年齢:9歳、7歳、5歳
小4長女、小2次女、5歳末っ子の三姉妹の母。40代教育職WM。趣味は囲碁と漫画
生き物、宇宙等、科学の話題が好き。人混みが苦手で一人が落ち着く 。プロフィールイラストは、にゃぐははさん作@hahanyagu
Twitter:@ajitukenorikiti
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