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発達障害の娘の症状を緩和したADHD治療薬 by なないお

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発達障害はADHD、自閉スペクトラム症、学習障害などの総称です。

そのうちADHDや自閉スペクトラム症にはお薬で症状を緩和する方法もあります。

もちろん、薬物治療は全ての発達障害児に必要なわけではなく、環境調整や接し方、工夫、お子さんの成長により、だんだん適応が出来るようになったり、お子さんの苦痛を軽減することはできます。

ただ、脳の機能的な問題で起こる症状は本人の努力や環境調整だけでは追いつかないこともあります。そういう時に助けになるのがお薬による治療です。

 

とはいえ、まだ未完成な子供に対して、脳に機能する精神科のお薬を飲ませることに不安や抵抗は多くの人が感じることかと思います。

うちの娘が最初に投薬を進められたのは、診断がついたばかりの5歳の時でした。

 

前回の記事:虐待は他人事ではなかった。児童相談所に助けを求めた日 by なないお

 

激しい多動と全く指示が通らない娘に疲弊していた私に対して、薬で娘が落ち着けば親子関係も良好に保ちやすいというお話でした。

しかし、私が楽になるためにまだ5歳の子供を薬で変えるというのはとても抵抗がありました。そうするくらいなら私が薬を飲んだほうがマシとも思いました。

 

それから半年、何度も主治医の先生とお話を重ね、私は娘に投薬をすることを決断しました。

娘は多動と高い衝動性で危険なことを繰り返し、怪我も絶えることがありませんでした。何度も言って聞かせても、頭では理解できていても、悪気もなく体が動いてしまう。本人の意思だけで止められるものではありませんでした。

本人や周りに危険なことをすれば、どうしてもきつく叱ってしまうことが増えてしまいます。それを繰り返しているとどうなるか。娘の心はどんどん傷ついていくばかりです。これから育っていく上で、危険なことを見過ごすわけにもいかない、かと言って娘を傷つけてばかりでは別の精神的な病気のリスクも大きくなる。

発達障害児を育てる上で一番怖いのは、この二次的な心の病気です。

発達障害は生まれつき持った脳の機能的な特徴で、良し悪しではありません。

でも不適切な環境によって起きるうつ病などの二次障害は病気であり、生来のものではありません。大きくなって学校や仕事や周りの環境次第ではなってしまうことも多くありますが、こちらの努力で防げるものならできるだけ防ぎたい。少しでもリスクを下げることができるなら、と投薬に踏み切りました。

 

娘はADHD(注意欠陥多動症)とアスペルガー症候群の診断がついています。

最初に処方されたのは、精神的な不安定や刺激に反応しやすさを抑える薬です。興奮しやすく頭の中も常に多動でガチャガチャ忙しい娘には落ち着きやすくする作用をしています。

最初はあまり大きな変化も見られず、副作用で眠くなりやすいので夜は寝つきがとても良くなったくらいでした。

 

6歳になると、6歳以上でないと処方できないADHD治療薬をはじめました。

昔、乱用で問題になった薬と同じ成分ですので、使用法を誤れば依存症になりやすいと言われているものです。一旦投薬を決断した私もこの薬には当初抵抗がありました。

しかし、特殊なカプセルに入っていて、12時間少しずつ効く薬であること、一気に濃度が上がらないので依存症にもなりにくいこと、認定された医師でないと処方できないなど厳重な管理がされています。

悩みに悩んで最初のお試しをした時、娘は激変しました。あれだけひっきりなしに動いて喋っていた娘がぐったりしていました。あまりの変化に驚いて、お試しだけでやめてしまいました。

今から考えれば、特殊なカプセルに入っているため量の微調整のできない薬なので、娘の体格には量が多かったのかもしれません。

 

その後、小学校に入学すると一人で学校に通わせなければならず、衝動で飛び出してしまうことの多い娘には命の危険があること、下の子の幼稚園の送迎の都合で私が小学校の送迎が難しいことを考えて、再度ADHD治療薬を始めることにしました。

体が少し大きくなったこともあり、食欲の減退以外の副作用は見られませんでした。薬が効いている間は集中力もつき、学校で座って授業を受けることもさほど苦痛なく、大きな効果を感じることができました。

 

ADHDの治療薬と名前はついていますが、生まれつきの特性ですのでこれで治るということはありません。一時的に症状を抑える、アレルギーの薬と同じようなものです。

花粉症の人が環境調整や気合いで我慢できるのに限界がありますよね。

近眼の人が気合いで遠くが見えるようになるわけでもありません。

アレルギーを抑える薬や眼鏡が必要なのと同じだと私は思っています。

 

ADHDなども脳の機能的な問題なので、自分でコントロールできないことを調節するのにも限界があります。診断を受けたお子さんに薬を勧めるわけではないのですが、必要であるならば薬に頼ることは決して悪いことだとは私は思いません。

特に成長過程である子供にとっては症状を抑えることで、不用意に叱られて自己肯定感を下げてしまうことを避ける、できることを増やして自信をつけていく効果が期待される薬です。

なので一度処方されたとしても一生というわけではなく、お子さんの成長によって自分で衝動をコントロールできるようになったり、工夫を身につけ適応できて、薬が必要なくなることもよくあるそうです。

 

うちの子供は特性がとても濃いのか、中学生になった今でも薬を継続していますが、それも個々に合わせた一つの方法だと思っています。未だに飲み忘れることも多く依存症のかけらも見られていません。二次障害も今の所なく成長してくれています。

発達障害児には他にも色んな種類の薬が現在使われるようになっています。不要な薬を飲む必要はないですし、薬にはそれぞれ色んなお考えがあるかと思いますが、子供の成長をサポートする一つの手段としてうちでは活用しています。

 

関連記事:しつけが悪いと責められ、娘を責め続けた2年間、それは精神的虐待でした by なないお

 

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著者:なないお
年齢:アラフィフ
娘 2005年生まれ、息子 2007年生まれ

発達障害を持つ子供たち二人を育てるシングルマザー。乳がんを患い治療中。頭の中をTwitterに垂れ流しながら復活の呪文をとなえています。

娘:明るくスパイシーなアクセル全開系女子。ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群。

息子:おだやかで刺激に弱いダジャレ数学少年。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害

ブログ【うちの子流~発達障害と生きる】URL:http://nanaio.hatenablog.com/

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