つわりと戦いながら仕事をして、健診の日になりました。
健診での楽しみはエコー写真でした。
豆粒みたいに小さいけれど、健診をおうごとに豆粒がどんどん大きくなっていくのが嬉しくてたまりませんでした。
その日の健診もお腹の子がどのくらい大きくなっているかを楽しみにしながら受診しました。
けれどその日に先生から告げられたのは
『心拍が確認できない。大きさも小さい。1週間後に再検査。』
という3つでした。
突然のことに何も言葉がでませんでした。
聞きたいことはたくさんありました。けれど"何から聞いていいのか""どういう風に聞けばいいのか"そして心のどこかで"現実をつきつけられたくない"というのもあったのかもしれません。なのでこのときは『はい』としか言えませんでした。
病院からの帰り道で"最悪の事態"と”希望”の思考がグルグルしていました。
『先生の間違いかもしれない』
『今後の話って・・・?』
『つわりがまだあるんだから赤ちゃんが育っているということなのでは?』
『小さいって育っていないということ・・・?』
この日からの1週間は人生で1番長い1週間でした。
1週間は暇さえあればネットで赤ちゃんの心拍について検索する毎日。
体験談を読んでみても希望と最悪が入り混じるだけでした。
ネットで検索しても"私の情報"なんてあるわけないのに(これはとある漫画の受け売りですが・・・)読んでは希望を持ち、読んでは絶望するの繰り返しでした。
でも私は『つわりがある』ということにどこか希望を持っていました。
あれほどしんどくて早く終われ早く終われと願っていたつわりですが、このときは『おさまるな、おさまるな』と思っていました。
夫にはとても失礼なのですが・・・ひそかに夫のにおいをかぎ、吐き気をもよおすのを確認して『よし、大丈夫』と胸をなでおろしたりしていました。
(次回へ続く・・・)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:白目向き子
年齢:アラサー!
子どもの年齢:4歳&2歳
インスタグラム:@shiromememe
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