3人目の出産は4月。上2人は男の子で待望の女の子。
悪阻がとても酷く、2日に1回の点滴でなんとか持ちこたえたほど…。5キロ以上やせ、仕事もお休みさせてもらっての、辛い悪阻期間でした。
そんな妊娠初期を過ごしていたため、女の子と聞いたときは、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。長女の出産は4月中旬。長男の小学校入学が控えており、いつ生まれたら入学式にいける、などの算段をしてました。
長男を39週、次男を38週で出産しているため、37週ほどででてくるのではないか?へたしたら学年かわるかも…とハラハラドキドキしながら臨月を迎えましたが、お腹の居心地がよかったのか、予定日前日までなんの兆候もなし。お陰で長男の入学式には行けました。
予定日前日の朝5時半。トイレに起き、用を足した直後に鋭い痛み。
「膀胱炎になった!」と初めは思いました(笑)が、ひいては痛み、痛んではひいて…を繰り返す。何度目かの波で「ひょっとしてこれ陣痛?」と思う3人目の母。笑
それでも長男の見送りをすませ、8時頃に病院に電話。すぐにきて!ということで、次男の送迎を実父に任せ、パパに病院へ送ってもらうことに。
陣痛は10分になったり7分になったりと安定はしないものの、10分以上になることはなく、8時半ころ病院に到着。すぐに内診とNST。子宮口2センチ開いているため、即入院。
3人目でもあるし、次男が2センチ開大から2時間かからず生まれているため、お産の進みは早いと思われての入院でした。
案の定、入院してから病室に行くこともなく分娩室移動となり、午前11時18分長女誕生。お兄ちゃんにそっくりな可愛らしい女の子でした。
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一仕事終わって、分娩台で長女と対面しながら穏やかに過ごすはずが、陣痛が終わっても波のように押し寄せてくるお腹の痛み。
例えるなら、陣痛!!!痛みがきたときは、分娩台の横のレバーを掴み、いきみのがしをしないといけないレベル!!痛みがくると会話にもならず、ただひたすらいきみのがし…。痛みが遠のいたときは、ふっと眠気が襲ってくる。
後処置もおわり、主人もお昼を買いに出ていたため、分娩室には私と長女の2人っきり。ふわっと眠ってしまったときに、長女に何かあっては…と不安になり、主人に早く帰ってくるようにメール。
その間にも寄せては返す痛みの嵐。痛すぎて、痛すぎて…。波がひいたときにはふわっと眠くなる…でもこの痛みが、後陣痛だと信じてやまなかった私。
「3人目ってこんなに痛いんだ」と思いながら、助産師さんにヘルプ。
喘息を持っていたため、ロキソニンはダメと言われましたが、いつも飲んでて喘息になったことはないため、かなりゴリ押しでロキソニンをもらいました。
これで痛みも治るだろうと思っていたのですが、陣痛ほどの痛みはなくなることはなく、逆に悪化する一方。本当にもう1人生まれる?っていうレベルの痛み。
そんな痛みと戦っていたら、助産師さんの健診に。健診するやいなや、助産師さんがバタバタと慌てだす。
「赤ちゃん一旦預かるね」と言われ、長女が連れていかれて看護師さんや助産師さんがバタバタと入れ替わり立ちかわり。血圧をはかったり、点滴のルートをとったり、はたまた、メモでアイコンタクト。「先生呼んでくるね」とコソッと。その間も痛みは陣痛のようにきていました。
慌ただしい中、主人も分娩室の外に出され、先生の内診。
どうやら出血が止まっておらず、お腹の中で大出血。その出血がお腹の中でたまり、そのせいで腹痛が起きてるとのこと。出血を全部出し切らないといけない、とのことで、その場で、掻き出しの手術。
もちろん麻酔なし。
30過ぎた大の大人が、恥ずかしながら大声で叫びながら大号泣しました。何をされてるのかは見えないためわからないのですが、とにかく痛いし、気持ち悪いし。
赤ちゃんが生まれてくるための痛みには耐えられても、何も生まれないものへの痛みは堪えようがない。
先生も「痛いよねー。ごめんねー。でも出血止めないとダメだからねー」となだめられ、20分くらいの出来事であったと思いますが、壮絶な時間でした。
処置後は嗚咽がもれるほど…涙
後から聞いたのですが、弛緩出血というもので、なんらかの原因で、戻らなければいけない子宮が戻らずに、出血が止まらなくなるというものでした。妊婦さんの100人中3人ほどがなる症例で、私ほど出血することは、もっと低い確率だそうです。
トータル1690mlの出血。私の体重は50キロないので、妊婦でなかったら、致死量こえてます。笑処置が終わってからの主人への説明では、輸血1歩手前。これで止まらなかったら、輸血の方向でした。これで止まると思うが、大量出血のため、貧血になっている。点滴と薬で治療はするけれど、1ヶ月近く治らないと思うと言われたそうです。
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その後、貧血の数値が7近くなり、長女のお世話は看護師さん。1日半寝たきりで、トイレ、お風呂もいけず…。長女のお世話ができるようになったのは3日目からでした。
後から色々と調べると、病室に帰ってから破水のように出血したパターンもあるみたいで、血が苦手な私。そうなっていたら意識を失っていて、もっと大変だっただろうな。
出産後の眠気。疲れによるものと思っていたけど、出血によるものだったんだ。
もしあのとき眠ってしまっていたら…
ゾッとすることばかりですが…
長女には何もなく、処置も早かったおかげで、ことなきをえたので、本当よかったなぁと思います。
上2人産んだときは何事もなかったので、本当ビックリ!!まさか自分がこんなことになるとは。
出産は命がけ!!3人目にして初めて実感しました。
著者:まめだい
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
小2の長男、年長の次男、1歳の長女の3人の母です。上2人も妹にメロメロで、長女の天下がひどい!!笑蝶よ花よと育てられています。笑
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