臨月に入ってからは、いつ破水をしてもいいようにタオル2枚と夜用ナプキン、下着の着替えを常に外出時に持ち歩いていました。予定日になっても産まれる気配がありませんでした。
予定日から3日後の早朝5時、おしりまわりが冷たくて目が覚めました。トイレに行ってみると、薄いピンク色のおりもののようなとろみのあるものが大量に出ていました。
おしるしなのか破水なのか全く分からず、母を起こして病院に電話して、母に病院に連れて行ってもらいました。出産になるかもと思い、出産時の写真撮影に備えて髪だけは巻こうと思っていたので(笑)、髪を巻いてから6時ごろ病院に着きました。
調べてもらうと破水でした。そしてモニターをすると、すでに10分おきに陣痛がきていました。私は全く分からず元気でしたが(笑)。それからじわじわと陣痛を感じはじめました。陣痛の度にくる何とも言えない痛みがツラかったですが、痛みのピークは10時頃から。
しかし、事前に出産の時にしようと思っていたことが、髪を巻くこと以外にもう一つありました。それは、陣痛や産む時、痛くても、赤ちゃんはその何倍も痛くて、赤ちゃんにとっては人生で初めての頑張りの瞬間なんだということを忘れないようにしようということでした。
イメトレもしていました(笑)。実際に口に出しては言っていませんが、「右回りだよー!」「みんな待ってるから頑張って!」「ママも頑張るから一緒に頑張ろう」と、陣痛がくる度に思うことができました。
そのおかげか分かりませんが、早くても夕方に出産だろうと助産師さんに言われていましたが、お昼の12時過ぎに産まれました。病院に着いてからは6時間後の、超安産でした。
出産は何とも表現のしようがないほど痛かった記憶がありますが、それ以上にとても感動的な良い出産になりました。
もちろん、イメージどおりにならないことの方が多いと思いますが、イメトレと産む時に赤ちゃんに意識を向けることで随分変わったんじゃないかなと自分で思っています。
著者:あめいっこ
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