妊娠判明し、初産と言うこともあり何か心配事があった時も安心できるようにと2年前姉が出産した総合病院に通い始めた。
そこで初めに問診票にいろいろと自分の事や親族の病歴を記入する欄があった。何の疑いもなく今まで健康体で来た安心もあり、チェックし担当の方は渡し呼ばれるのを待った。
すると祖母の糖尿病の事が目に止まったようで、看護師さんに後日糖負荷検査がある事と検査に関する注意事項を聞きその日を迎えた。私は先にも書いたように風邪もひかない健康体。血糖値?そんなの妊娠中だし関係ないっしょ。と楽観視していた私。呼ばれすぐの血液検査。サイダーみたいなジュース?を飲んで1時間後、2時間後の血液検査を終わり帰宅した。
その日の夕方。病院から1本の電話があり、その時はまだ自分の検査結果の事は気にもしていなかったのだが、電話に出ると次回の健診前に病院に来て欲しいと言われ、いつが良いかと尋ねられそこで私はハッと検査結果が悪かったのかと恐怖に襲われた。
後日病院に行くと先生から直接検査結果を聞かされ、その場ではっきりと『妊娠糖尿病です』と告知された。そして直ぐに入院の話になり、いつから入院が出来るか直ぐに決めなければならなくなった。
私仕事してるし。入院なんかしたくない!!入院になっちゃったら会社の皆んなにも迷惑かけちゃうし。まして入院費も掛かるしって頭の中がパニック状態。何故か涙がポロポロと出て来て、お腹の中に居る我が子の事より自分の事しか考えられなくなっていた。
看護師さんには赤ちゃんと私の身体を思って入院した方が安心だからと言われたが、私の頭の中は入院生活に対する不安のみ。2年前姉が里帰り出産した時は20キロ増でも普通に出産出来たのに、何故私が!!と言う気持ちでいっぱいになり嫌で嫌で仕方なかった。
でも何を言ってももう診断が変わることもない。私の場合空腹で取った血液が既にアウト。正常範囲の数値から2高かった。それだけなのに妊娠糖尿病。そして入院。現実を認めるのに大分時間がかかった。
思い返してみれば、前日にお腹いっぱいご飯を食べた後お菓子を食べたのが血糖値に現れてしまったんだと思った。
そして入院の日。会社の上司に事情を説明し、お休みを頂くことになったが、医者によれば入院期間は検査結果で変わるとのこと。最短で3日最長で1週間と言われていたので、最短の3日で退院すると決意し入院した。
入院生活はやはり慣れないせいで熟睡は出来なかった。入院初日は病棟の説明や準備で終わり、検査は翌日朝から就寝まで一日中検査と言うことだった。翌日さっそく朝一で血液採取に看護師さんが現れた。その後食前食後と一日中採血し、その日は終わった。食事もいつも家で食べるバランスの悪い食事とは全く違い、和食メインの病院食を食べて過ごした。
入院中辛かったのは好き嫌いが多い私は病院の食事を全部食べられずお腹か満たされなかったと言うこと。完食はもちろん禁止だし、食事も食べれずで心配していた血糖値も問題なくクリアし私は3日で無事に退院する事ができた。
退院し家に戻ると予想外の出来事が。それは、体重が減っていたこと。数字を見て安心した私はまた家でついつい食べ過ぎてしまい、妊娠後期にはまたこれ以上体重増加したら来週から入院になるよと助産師さんにも脅され、その日はまたやって来てしまった。
先生からお話がありますと呼ばれ嫌な予感がした。その予感は的中。これ以上の自己管理は難しいから今度は産まれるまで入院しましょう。。。またかぁって思った。自己管理出来ない自分も情けなかったし、また入院。しかも今度はいつまでか決まりのない入院。家に帰るとまた私は旦那の前で大泣きしてしまった。自分に甘い私がダメな事も分かっているけどやっぱり認めたくなかった。
入院して1ヶ月、入院中もいろいろとあったが無事に元気な男の子を出産した。
妊娠糖尿病の赤ちゃんは生まれた後低血糖になる可能性があるらしく、生まれて直ぐに我が子は血糖値検査をする羽目に。結果は問題なく一緒に退院する事が出来た。出産後私も1日血糖値検査があったが、私も数値は正常値に戻っていた。
退院後の1ヶ月健診の日先生からまた後日糖負荷検査をしましょうと言われた。トラウマになっている糖負荷検査。恐怖のその日がもうすぐやって来る。。。糖尿病になっていない事を願う。。。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:ひなママ
初めての育児に追われる日々を過ごすママ。
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