こんにちは、イシゲスズコです。
今回は我が家の子どもたちとゲームや動画の関わり方について。
「僕も欲しい」
我が家で最初にゲームについて夫とともに考えたのは、長男が小学生になってすぐのことでした。
二つ折りのゲーム機が流行っていた時期。
1年生のお友達の中には持っている子もいない子もどちらもいました。
上にお兄ちゃんがいる子は早くから自分用も持っていた印象があります。
そんな中で長男が自分のゲーム機を欲しがるのは当然の流れだったと思います。定価で2万円近くするゲーム機。それを子どもに持たせるべきかどうか。
夫婦でかなり話し合った結果、いくつかルールを決めて必ずそれを守るという約束のもとでお誕生日に買ってあげることにしました。
一緒に考えて決めた、ルール。
かなり前のことになるのでルールの内容そのものは断片的にしか覚えていませんが、持ち出す範囲を決めたり、持ち出すときは必ずケースに入れること、ゲーム機の貸し借りやソフトの貸し借りはしないことなどを決めた記憶があります。
ルールの決め方で気をつけていることは、親が決めてしまわないこと。
これはゲームに限らず私が子どもたちとの間のルールづくりで気をつけていることです。
親が一方的に決めたルールに従わせることになんとなく抵抗があるから。
そして、子どもたち自身にとってルールが課されることではなく自分の身を守ることであることを知って欲しいから。
貸し借りで実際に起こり得るトラブルのことを話したり、人生の先輩として提供できる情報を出しながら、一緒にルールを考えて決め、それを守る約束をしました。
導入のたびに話し合います。
最初の約束から8年。
二つ折りのゲーム機はバージョンが上がったり子どもの数にあわせて増えていったり。
さらにタブレット端末や私と夫のお古のスマホ、テレビ接続できるゲーム機、そして個人のスマホ…
子どもたちの使える端末はどんどんと増える一方です。
導入のたびに子どもたちと、どんなリスクが想定されるか、それを防ぐためにはどんなルールが必要かを話します。
そして、使いながらトラブルが起こるたびに再発を防ぐためにはどうすればいいかを話し、新しいルールができることもあります。
私が課した、たったひとつのルール
我が家には、ゲームや動画に関して親が課した制限時間はありません。私から提示したルールはひとつだけ。
「学校の勉強や家の仕事、生活に支障をきたさないこと」
宿題や学校の課題、翌日の準備、食事の支度などの作業、寝る時間や起きる時間…
家での生活の中でゲームや動画に夢中になることで支障が出る場面が見られたら、話し合いの時間が持たれます。
おわりに
私が一番恐れていたのは、厳しく制限することで子どもたちが「隠れてやる」ようになることでした。
ゲームや動画を見ることが「悪いとわかっているけどやってしまう」ものにならないように。
家族と暮らす時間は、各種メディアと上手に付き合いながら日常生活を送るための訓練期間だと思って子どもたちと一緒に考える時間を作っています。
著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:中学生から小学生の4人
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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