私が息子を出産したのは9月の半ばでした。
臨月まで食べづわりが続いていて、コテコテの油そばや出汁の染みた天丼やカツ丼を貪るように食べていました。その割に日中暑くて動かないので、毎朝、ウォーキングとヨガを欠かさずにしていました。
40週になると夜中にお尻の穴目掛けて何かが、ドン!ドン!とまるで太い丸太で重い扉をこじ開けるような感覚があり
「この子はお尻から産まれるんじゃなかろうか…」と心配になってきました。
おしるしがあり前駆陣痛が始まるも、なかなか産院からの許可が出ないので気晴らしに録画していたアメトークを見たらこれが面白くて…。
後から母に聞くと「あっはっはっ」と笑ったかと思いきや「ふーっ!ふーっ!」と痛みに耐え苦悶の表情で仰け反っていて異様な光景だったようです。
産院へ着くと先生から「○さん!赤ちゃんもう降りて来てる!」との事で陣痛室待機になりました。陣痛室で段々激しくなってくる痛みに耐えていると、
「ん?なんか臭い…」
旦那から強烈なにんにくの臭いがしました。
いきみ逃しに空気を吸う→臭い→痛いの負のループでした。
後から聞くと、ソファに腕を組んで座り無言で痛みに耐えていて武士の様だったそうです。
助産師さんから言われたのですが、立会いの旦那へ「飲み物を一口もらっていいかな?」と声を掛けたり、産まれた!となった時も冷静に「ありがとうございました」と
紳士の様(笑)に私が話していたのが面白かったようです。
予定では2400gだったのですが産まれてみたら2250gの低体重で先生も「あれ?!」っとビックリ。
しかし泣き声が異様にデカくて元気で保育器は1日で卒業となりました。
笑ってリラックスしたお陰か、息子のお尻ドンドンが効いたのか
初産の割に出産にかかった時間が4時間と短く、何事もなく無事に産まれて来てくれた我が子に感謝です。
著者:ゆき
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