私のつわりのタイプは吐き気でした。常に車酔いのような状態で、仕事をしていなかった私はいつも布団で横になっているような生活を送っていました。
しかし、そんな私が動かなきゃいけない事態に。それは里帰り出産をするためです。
実家から離れて暮らしていた私は、初産で不安ということもあり、絶対に里帰り出産をすると妊娠が分かってからすぐに決めました。
そしてありがたいことに、実家から車で10分もかからない場所に病院があったのでそこで産もうと意気揚々と電話をしてみると、受付の女性からは「一度受診してください」と言われたのです。
今住んでいる場所からだと、バスと新幹線と電車を合わせて5時間はかかり、つわりがあるということを伝えました。しかし申し訳なさそうに受診してくださいと言われるだけ。更には、そのとき6週だったので予約できない可能性もあるとのことを知らされました。
妊娠や出産に関して無知だった私は、里帰り出産でも妊娠初期に受診しなくてはいけない産院があるということ、しかも、予約がいっぱいで産めない可能性もあるなんて知りませんでした。
驚きつつ、ちょうど診察の予約のキャンセルがでたということで二日後に予約を入れ、急遽実家へ帰ることにしました。
実家まで5時間。なるべく空いている時間帯を狙って、昼前に出て夕方前に家に着くように予定を立てました。そのなかで一番心配だったのは新幹線です。
心配な理由は3つで「駅と駅の間が長くてすぐに降りられない」、「降りてしまったときに、ホームで休憩後、その後の新幹線に乗っていいのか分からない」、「新幹線が一時間半に一本ぐらいしかないので、降りてしまったとき待つのが大変」という問題がありました。
インターネットで検索すれば分かったのでしょうが、つわりでインターネットをするのも辛かったので、当日、駅の窓口で尋ねました。駅員さんは親身になって聞いてくださり、指定席の11号車をオススメしてくださりました。
多目的室という個室があり、利用者がいなければ横になれるスペースがあり、車掌さんに声をかけてくれれば使っていいとのことでした。迷わず一番近い席をお願いし、出発。
新幹線では、後ろの人に謝って一番シートを後ろまで倒させてもらいました。眠れるように目を瞑っていましたが、結局眠れず吐き気と闘いましたが、なんとか到着。多目的室の安心感が、最後まで乗り切れた秘訣かなとも思いました。
頑張って移動したかいもあって、無事、産院では出産の予約が取れました。帰りの新幹線ももちろん11号車。駅員さんに相談して本当に良かったと思っていますし、感謝感謝でした。
著者:ごろ寝
年齢:32歳
子どもの年齢:4歳、0歳
4学年差の一姫二太郎を育児中。漫画、ネット、小説が大好きで、休日はずっと家にいるようなインドア派の生活から一転、子育てを始めてからは公園で走り回るというアクティブに遊ぶ生活になりました。人生で一番健康的な日々を過ごしていますが体系は戻らず嘆いています。
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