妊娠・出産・育児の情報サイト


生まれない!緊急帝王切開になるまでと、術後の気持ち

f:id:akasuguedi:20160601094618p:plain

切迫早産36週に入るまで、約1ヶ月半入院したので、予定日よりも早く生まれると思っていました。

しかし退院するとお腹の張りが落ち着き、子宮口もなかなか開かず、結局予定日を6日超過した日に入院、誘発を行うことになりました。

朝からたくさんの荷物を持って入院し、早速「ラミナリア」という子宮口を広げる措置をとります。

ちょっとキツめの生理痛のような痛みがやってきましたが、なかなか陣痛に繋がらず、その日は眠りにつきました。

翌日の午前3時頃から痛みが強くなって眠れず、助産師さんを呼ぶと「陣痛ついてきてる」とのこと。ようやく赤ちゃんに会える、と思って痛みに耐えていました。

明るくなってから、夫と母を呼び寄せて、LDRに入りました。

陣痛の間隔がなかなか定まらないので、夫と相談し、陣痛促進剤を点滴することになりました。

促進剤が投与され始めるとそれまでの痛みなど可愛いもので、下半身が締め付けられるような、殴られているような、なんとも言い難い、とんでもない痛みがやってきました。

痛みが来る度に、病院中に響いてるのではというくらいの大声で叫び続けますが、なかなかお産は進みません。

声を出すのは力が分散されるので、いきみのがしに良かったようです。

促進剤の点滴の量が増え、痛みも増え、途中助産師さんの手によって破水もしてもらい、子宮口も全開になっていましたが、そこから赤ちゃんが降りてきません。

子宮口全開から約1時間後、助産師とドクターが診察すると「回旋異常」が発覚しました。

本来お母さんの背中側を向いているはずの赤ちゃんが、横向きになっていて、上手く降りることが出来ないとのこと。

結局、吸引分娩にしましょうと言われ、その準備のために会陰切開も行いました。会陰切開のための麻酔はチクチクするなぁ程度でしたが、注射器がとても太く、それを見てしまった夫の方がビクビクしたようです(笑)

いざ吸引が始まり、私のいきみに合わせて少し体格の良い助産師さんが私の肋骨のあたりを思い切り押します。骨折するのではと思うほどの力です。

何度か試みるも生まれることがなく、今度はさらに体格の良い男性のドクターが私の肋骨のあたりを押し始めます。

何度かの吸引の後、ドクターが「緊急帝王切開!」と叫ぶと、多くの助産師さんや看護師さんが分娩台の周りを囲みました。

促進剤の点滴はストップし、逆に子宮収縮抑制剤の点滴になります。

すぐには効いてこないので、陣痛が続きますが、その合間を縫ってドクターから帝王切開の説明を受けます。

同意書に名前を書くことが出来ないので、夫に代筆してもらいました。

モニターの音から赤ちゃんの心拍が落ちているのが分かりましたが、助産師さんが「赤ちゃん大丈夫ですから、あとすこし頑張りましょうね」と声をかけてくれます。それを信じて、手術室に向かいますが、ほとんど体力のない中自分で分娩台からベッドに移らなければならなかったのは本当にしんどかったです。

手術室に入ると、麻酔をされます。

「エビのように丸くなって」と言われ、頑張りますが大きなお腹を抱えているとなかなか大変です。また、注射が痛く思わず体が動いてしまい、これによって産後頭痛に悩まされることになりました…

足を触られ、麻酔が効いているのを確認されると、手術が始まります。

意識があるので、天井ミラーに映る自分の内臓を観察していると、「少し気持ち悪いですよ」と言われてお腹をグルグルされる感覚があり、赤ちゃんが誕生しました。

陣痛が長引いたことや吸引のため、赤ちゃんはすぐには泣いてくれませんでしたが、小児科の先生が刺激をすると小さいながらも元気な泣き声が聞こえ、思わず私も涙が溢れました。

お腹を縫われながら赤ちゃんと対面し、スタッフさんの計らいで写真を撮って頂きました。

初めて見る我が子は、どことなく私の父に似ていて笑ってしまいました。

その後すぐに全身麻酔に切り替わり、ふと目が覚めると手術台からベッドに移されるところでした。

手術室から産婦人科病棟に戻ると、助産師さんが出迎えてくれ、保育器に入った我が子を見せてくれました。

大きさや健康状態は問題ないものの、すぐに泣かなかったため、念の為1晩だけ保育器に入ることになっていましたが、1時間ほど経った頃には病室に連れてきてくれ、無事に初乳を飲ませることも出来ました。

翌日、なぜ帝王切開になったのかをドクターと話しました。

私は身長が148センチなのですが、そのためか骨盤が普通の人より少し小さめだったこと、赤ちゃんの頭が少しだけ大きかったこと、赤ちゃんにへその緒が巻いていたこと、またへその緒が短かったことなど、様々なことが重なっていたのです。

しかし、もし赤ちゃんが後ろを向いていて、そのまま生まれようとしていたら巻きついたへその緒で赤ちゃんの首が締まってしまうところだったので、赤ちゃんは自分の命をしっかり守っていたということになります。

私はこのお産を通じて、本当に貴重な経験をしたと思っています。

出産直後は、経膣で産みたかったという思いも無きにしも非ずでしたが、無事に生まれてくれればそれで良いとすぐに思うことが出来ました。

未だに「下から産まないなんて可哀想」等という人もいますが、赤ちゃんが自分の命を守った、我が子は本当にすごいと胸を張って言うことが出来ます。

この経験があればなんでも乗り越えることができるように思います。

著者:あしゅ

男の子のママです。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。