ちょうど昨年の夏のこと。大学時代の友だちとの女子会中の会話で、「AMH検査」のことを知りました。「アンチミュラーリアンホルモン」を調べるこの検査では、卵子の在庫数(の目安)を知ることができると言われています。
結婚して半年、まだまだ子作りは先でよいと考えていた私ですが、もともと生理不順で卵巣の手術経験もあり、妊娠しづらいことは、なんとなく自覚していました。
すぐ、病院でAMHの検査を受け、出た結果に大きなショックを受けました。
なんと、40代後半ぐらいの数値だと言われてしまったのです!!!(当時20代後半)
「もう、子どもはできないかもしれない」そう思って落ち込み、夫に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
しばらくは何も考えられない日が続きましたが、夫の励ましもあり、不妊治療に取り組むことに。
クリニックで話を聞くと、自分が思っていた以上に追い込まれた状況であることがわかりました。タイミング療法はスキップし、人工授精2回→体外受精へとステップアップ。若いことが幸いしてか、採卵した卵の受精率は100%、それもかなりよい状態のものが複数保存できました。
そして、幸運にも1回目の移植で妊娠することができました。
所得制限の関係で助成金は利用できず…。仕事を休みながらの通院で、しかも遠方への引っ越しも決まっていたので、時間とも戦わないといけない大変な治療でした。
でも、思い切ってステップアップし、早めによい結果が得られたことが何よりでした。早期に治療を終えたことで、結果的に費用も抑えることができたと考えています。
治療が長引けば、精神的に大きな負担を強いられます。これが、治療を受ける人にとって、もっとも辛いことだと思います。
もし、高度な治療に進むかどうか迷っている方には、少し思い切ってステップアップすることも1つの選択肢であることを伝えたいです。
夫をはじめとした家族、友人、クリニックの先生やスタッフの方など、私の治療に理解を示し、全面的に協力してくださったみなさまに心から感謝しながら、妊娠生活を送っています。
著者:ひこにゃん
2018年11月に第1子出産
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。