こんにちは、イシゲスズコです。
今回は中学生になった兄二人が初めて出会った日のお話です。
長男と次男の「対面の儀式」
次男が生まれたのは長男が1歳8ヶ月の頃でした。
当時、ネットや育児雑誌でよく見かけていたのは上の子と下の子の「対面の儀式」。
今となっては「そんな些細なことで悩んでいたのか〜」と思ってしまうようなことなのですが、当時の私はとても真剣でした。
なぜならその手の話題の中で
「ママを取られたと思った上の子がショックを受ける」
なんてことが触れられていたから。
2人目ママになる直前の私は、次男の出産準備と同時進行で「長男が極力傷つかないようにするためにはどうしたらいいんだろう…!」とネットや書籍から情報をかき集める毎日でした。
いろんな情報が飛び交うなかで
「生まれたばかりの下の子を抱っこして上の子に対面したら『ママをとられた!』と傷ついてしまう」
とか
「ママがグッタリしていたら『下の子のせいでママが病気になった』と思ってしまう」
とか…
どこまで信憑性があるのかもわかりませんが、色んな話が飛び交っていたのを覚えています。
そんな中で私が「これだ!」と思った「対面の儀式」についに出会いました。
それは
「生まれたばかりの下の子をベビーベッドやママのベッドに寝かせて、ママが上の子を抱っこして『新しい家族だよ』『君の弟だよ』と紹介してあげる」
というもの。
なぜかこれが当時の私の心情にしっくりきて、よしこれでいこう!と決めたのでした。
筋書き通りの対面にワクワク!
無事次男のお産を終えた後、私は「長男が来てくれたらあれをやるんだ…!」と密かにワクワクしていました。
夫が長男を連れて来てくれた時、産院のベビーベッドで寝ている次男を看護士さんがお部屋に連れて来てくれたところ。ちょうどいいタイミングで長男と次男は、私の筋書き通りに初めての対面を果たしたのでした。
12年経って思うのは
あの日から12年ちょっと。
あの対面の儀式が彼らにとってどんな影響を与えているのか、また微塵も与えちゃあいないのか、そんなことは私には全くわかりません。
12年間。
彼らはとても仲良く過ごしていた時期もあったし、喧嘩もたくさんあったし、お互い思春期にさしかかった今は色んな思いがお互いに対してあるようにも見えます。
親の目から見て良好な時間ばかりではない二人の関係ではあるけれど、正直に自分の言いたいことが言い合えているからこその今かもしれない。
二人とも親として介入するのが難しい年齢になっては来たけれど、あの日の出会いの瞬間を演出したように「お互いが相手を受け入れられるちょうど良い関係でいられるように」と思いながら今日も過ごしています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:中学生から小学生の4人
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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