妊娠初期、特に12週目くらいまでは、胎動もまだ感じず赤ちゃんが元気かどうかわからないため、不安を感じる妊婦さんが多いと思います。
私もその頃、2週に1回の妊婦健診で毎回「元気かな?」「生きているかな?」とドキドキでした。幸い妊婦健診では順調な様子だったので、「無駄に怖がることはない。この時期は自分の力ではどうにもならないこともあるし、成るように成る!」と開き直ってわりと楽観的に毎日を過ごしていました。
ところが妊娠8週目くらいの頃、立ち上がった瞬間「ジュワッ!」と生暖かい液体のようなものが出る感覚がありました。
「え?おりもの?の割にはたくさん出たような…。尿もれか?」
と急いでトイレで確かめてみると…つけていたおりものシートの範囲をはるかに越えて、濁った液体がショーツに染みていたのです。
ちょっとした尿もれどころの騒ぎではなく、ショーツを越えてレギンスにまで染み出たほどでした。しかも、これまでの自分の経験だと、くしゃみや咳などが原因で尿もれしてしまうことはあっても、ただゆっくり立ち上がっただけで、ということは初めてだったので、尿もれとは考えられませんでした。
おりものの可能性も考えましたが、おりものならもっと粘度があるはずでは?と思ったのです。こんなに水っぽく、しかも1度に大量に出ることはそれまでの経験になかったので。
そして思い出したあの記憶…。
1人目の妊娠38週目、まだ真冬で暗い早朝4時ごろ、就寝中に「ジュワッ!」と生暖かい液体が自分の意思に反して出てくる感覚がありました。それでパッと目が覚めたのですが、続けてジュワジュワ?ととめどなく流れ出し、もはや止められない状態になっていました。
事前に産婦人科の教室で習っていたのでとっさに気づくことができたのですが、それは「破水」でした。
「止まらない!どうしよう!赤ちゃんが大変だ!!」という焦りで頭が真っ白になりましたが、もういつ生まれてもいい時期だったので、産婦人科に到着してからは「ああ、これが破水からの出産ということか」と冷静になることができました。
ただ今回は妊娠初期も初期、まだまだどうなるかわからない8週目のことでしたので、「まさか…あのときの感覚に似てる!破水かも!!」と冷や汗が出ました。
ただ初期はお医者様でもどうにもならないこともあるとわかっていたので、冷静に自分の体調を観察しました。幸いその後は、前回のように続けざまに液体が出ることはなく、後にも先にもその1回のみでした。
そして不安を抱えて病院へ。すると胎児は順調に成長しており、破水の指摘もなく、私の不安は杞憂に終わりました。妊娠中に水っぽいおりものが一度にたくさん出てしまうことは珍しくないようです(もちろん、それが本当に破水だったということもあるかもしれません)。
そうか、そういう種類のおりものもあるのか、と学び、その後しばらくはおりものシートの代わりにナプキンをあてていました。今回3人目の妊娠ですが、三者三様、本当に妊娠というのは色々異なるのだなあと実感しています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:alexu
年齢:35歳
子どもの年齢:6歳、3歳、現在妊娠中
少々繊細な6歳男児と、気の強いお姫様系3歳女児の子育てに毎日いっぱいいっぱいの主婦です。2回の産休・育休を経て仕事と2人育児に奮闘していましたが、環境やライフステージに左右されない仕事をしたい!と一念発起し8年間勤めた会社を退職。マルチなフリーランスを目指して試行錯誤の日々です。現在3人目妊娠中。
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