今回から前後編で、妹が生まれてから、息子が身も心もお兄ちゃんになるまでのことを書いていきたいと思います。
2人目の妊娠中、一番の心配は、
「上の子が、下の子をすんなりと受け入れられるかどうか」
ということでした。
というのも、
「上の子にとって、下の子が生まれて家に帰ってくるのは、夫が愛人を連れて帰ってくるくらいの衝撃」という話を聞いたからです。
自分に置き換えて考えると…
わー、無理無理無理無理。
「君のことも変わらず大好きだよ。でもこの子のことも大切なの。」
「まだ何もわかってないから、優しくしてあげてね。」
どんなフォローを入れられたとて無理なものは無理。
大人だってメンタル崩壊しちゃいます!
そうなる前に出来ることはないかな?と考え、
息子が赤ちゃんを前向きに受け入れられるための
「お腹の中にいる頃から、成長する喜びを一緒に味わおう大作戦」を思いつきました。
作戦内容はタイトルの通り、
トツキトオカかけて成長していく赤ちゃんと一緒に生活している感覚をじわじわと味わっていくのです。
そうすれば、生まれた時はやっと会えた喜びもあり、突然現れた愛人状態にはならないはず…と、仮説を立てて。
しかし、最初から意外なハードルが。
「お母さんのおなかに赤ちゃんいるんだよ〜」と言っても、3歳の男の子にはまったく実感がないようで。
「おれのおなかにも赤ちゃん3人いるんだよー」
「おとうさんのおなかにもおるでー」
など、トンチンカンな返事が返ってくるばかりでした。
そこで、ありとあらゆる方法で、おなかの中の赤ちゃんの存在を具体的に実感してもらう方法を考え、思いつくままに実行しました。
人形に置き換えたり。
アテレコしたり。
トツキトオカ、毎日毎日。
とにかく毎日おなかの中のにいる赤ちゃんの話をしていると、最初はトンチンカンだった息子も、だんだんと自然に赤ちゃんの話をするようになってきました。
そしてついに出産を終え…
妹と暮らす日がやってきました。
息子は、愛人ではなく、ちゃんと妹として、予想をはるかに上回る愛情たっぷりの大歓迎をしてくれました。
一緒に過ごし始めた頃は、尊い発言のオンパレードで、母は毎日涙腺崩壊でした。
そして小さくガッツポーズ!
イエス!!作戦大成功!!
グッバイ愛人設定!!!
…と思いきや、この幸せ最高潮な状態はそう長くは続かず。
息子にとって、お兄ちゃんになるということは、そんなに簡単なことではなかったようです…
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:4歳、0歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
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