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産声をあげることのなかった410gの小さな赤ちゃん。21週での流産を乗り越えて

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初めての妊娠は主人との海外生活が始まってすぐのことでした。英語が話せない私は通訳のいる病院を受診、経過は順調で何事もなく安定期を迎えました。出産は日本に帰国し里帰り出産をする予定で、家族も友人も私の帰国を楽しみにしてくれていました。

 

悲しい出来事は妊娠21週に入った日のことでした。

前日から胎動を感じないなと思ってはいたものの、まだこの時期は感じないこともよくあるということをインターネットで見て気にしないでおこうと勝手に判断していました。

夕方頃からお腹が張ってきて、時間が経過するとともに立っているのが辛いほどで食欲もありません。病院に行くか迷いましたが、もう診察時間が終わっていたので翌日にしようと考えました。

夜になり、主人が帰宅後もお腹の張りは続き、ベッドで横になっていました。その内にお腹の張りの波が15分〜10分と定期的にきているように感じ急に不安になりました。下着がぬれた感覚になり、トイレに行くと大量の出血と破水らしき様子。初めてのことでよくわからないながらも、これはただ事ではないと感じました。

気が動転し泣きながら震えながら、病院の緊急コールに連絡しすぐに病院に行くことにしました。病院につくと切迫流産破水しているだろうとの判断ながらも担当医が不在のため翌日しか詳しい診断ができないとのこと。張り止めの注射だけして、何とこの状況で一旦帰宅することになりました。

 

帰宅しバスタオルをしいて横になり、朝が来るのを待ちました。翌日の朝一番に、もう一度病院へ。担当医に診てもらった結果、破水して羊水がもうほとんど無い状態。赤ちゃんはまだ生きているけどすごく苦しい状況で、妊娠を継続するのは難しいとの診断でした。

そのまま陣痛を待ち出産することに決まり、何が起きているかついていけない状況のまま事が進んでいきました。1日後に陣痛が始まり、410gの小さな小さな赤ちゃんを出産。産声を聞く事も出来ず、主人と泣きながら赤ちゃんにお別れをしました。

 

その後、検査をしましたが流産の原因は結局不明とのこと。1ヶ月は腹痛や乳房の痛みで体も心も本当にボロボロでした。大切な命を守れなかった自分が本当に悔しくて悲しくてとても辛い日々でした。日本で赤ちゃんの誕生を楽しみにしてくれていた、家族や友人への報告もさらに辛いものでした。

そんな時、心の支えになってくれたのは主人。主人も辛かったはずですが、優しく温かく私の気持ちに寄り添ってくれました。他には同じ経験をされたママさんの記事をSNSやブログで読むこと。自分だけではない、自分が知らなかっただけで同じような経験をされている方がたくさんいることに少し気持ちが楽になりました。

 

悲しい出産から1年。今、私は妊娠33週を迎えました。最後まで何が起こるかわからない、妊娠・出産は当たり前のことではないと常に心にありながらも、ここまでこれたことに感謝しながら、今は出産を迎えるまでの時間を穏やかに過ごしています。

著者:sen

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