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PCOSの私。不妊治療を通して学んだとても大切なこととは

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私は18歳で看護学校に通い始めてから生活が不規則になり、生理が1ヶ月続いたり、逆に1ヶ月来ないことが当たり前にありました。

 

その時は不安に思いつつも生活には支障がなく、婦人科にかかることへの抵抗もあり、「まぁ大丈夫だろう…」と軽い気持ちでいました。

 

21歳で看護師になり、不規則な生活と生理不順は変わりませんでした。

しかし、周りにも生理不順がある人が多いこともあり、「仕方ないのかな」とスルーし続けていました。

 

22歳で夫と出会い、結婚を意識し始め、23歳で入籍。

夫は交際当初から子ども好きが伝わっていて、私自身も母親になることに強い憧れを抱いていたので、すぐに避妊をやめ、「早く妊娠しないかな~」と思っていました。

 

避妊をやめてから約8ヶ月。

全く妊娠する気配もなく、そもそも自分の生理周期や排卵日がわからないことに、ようやく焦りを感じ始めました。

 

「自分の体のことを何も知らないのに、よく母親になりたいなんて思ったな」と反省し、生理不順であること・妊娠を希望していることをクリニックに相談へ。

 これまでの経緯を説明し、採血をとり、エコーを行い、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という診断をくだされました。

 

 

自分に診断がつくとは思っていなかったので、聞いた時のショックはとても大きかったです。

 本来、卵子は数ある中から1つだけが成長して排卵されますが、PCOSでは何個もの卵子が成長しようとしてしまい、結果的にどれもが成長が不十分で排卵されないというトラブルです。

月1回、年約12回あるはずの排卵が正常に起きず、人よりチャンスが少ない可能性があると言われました。

原因は不明。糖尿病が関係している可能性があると言われていると聞き、排卵異常だけでなく将来の体への不安も感じました。

 

ですが、それ以外の血液データや生殖器の問題はなく、先生は「卵はたくさんあります。大丈夫!治療しましょう」と言ってくれました。

 

そして月1回の排卵誘発剤の内服が始まりました。

生理開始5日目から5日間の内服で、副作用も全くありませんでした。内服後は、卵子の成長具合をエコーでチェックして、タイミングの指導を受けるという方法でした。

 

エコーで卵子がきちんと成長していること、

その後に排卵が正常に起きていることがわかったこと、

基礎体温の変化が少しずつわかってきたこと

これらがわかってきたことで、私の中で「安心感」が生まれてきました。

 

しかし、排卵していることがわかることで期待が高まりすぎてしまい、毎月生理が来る度に落ち込み、ヘコんでばかりいました。

また、卵子のチェックに行っても時期が早すぎたり、すでに排卵が起きた後だったり、タイミングが合わないことのストレスもありました。

 

そして何より、通っていたクリニックが不妊治療専門ではなかったため、妊婦健診に来ている妊婦さんと同じ待合室で過ごすことが辛くて仕方ありませんでした。

 

この中で、「妊婦健診以外で来ているのは私だけなんじゃないか、自分だけが妊娠できない体なんじゃないか」と泣くこともありました。

 

内服を始めて5周期が経ちました。

普段は先生から、「××日に排卵になると思うから、その前に卵みせにきて」と具体的な診察日を指定されていました。

 

しかしその時は、「生理から××日目に排卵になると思うから、タイミングはこの期間で」とだけ伝えられ、卵子のチェックについては何も言われませんでした。

 

私は、「先生も諦めに入ってきたのかな…」と思いつつ、クリニックに行かなくて良いことにホッとしました。

私の中では少し妊活のことから逃げたいと思っていたのかもしれません。

 

 

その頃には夫もすっかり排卵日を理解していて、どうしたら妊娠しやすくなるか、食事や生活習慣について調べたり本を買って勉強したりと、私以上に意欲的でした。

 

そんな夫を見て、「結果だけに捉われず、夫婦2人の時間も大切にしよう」と思うようになりました。

 

結局その周期は卵子のチェックは行わず、先生のアドバイスを意識しつつも、好きなようにタイミングをとりました。

今までで一番、考えすぎたりせず気楽な気持ちで過ごせた周期だったと思います。

 

妊娠したことはすぐに確信しました。

基礎体温の上がりや胸の張りが普段と違ったのもありますが、なんとなくいつもと気持ちが違いました。夫も同じように感じていたそうです。

 

クリニックを初めて受診してから7ヶ月で、ようやく妊娠検査薬の陽性を見ることができました。

あの時の気持ちは忘れることができません。妊娠は本当に奇跡なんだと実感しました。

 

SNSで同じPCOSの人をたくさん見かけます。何周期も治療を続けている人もいれば、治療を始めてすぐに妊娠した人、タイミング法からステップアップした人、治療を休んだら妊娠した人、経過も結果も本当に人それぞれです。

 

 

PCOSと知らずに自然に妊娠し、あとからPCOSであることを知る人もいるそうです。聞き覚えがないだけで、PCOSの人は多いと先生から聞きました。

 

生理不順がわかった時に受診していたらもっと楽な道を歩くことができたかもしれません。ただ、こんなにも自分の体に興味を持つこともできなかったと思います。大切なことは、自分の体と向き合うことだと身をもって感じました。

 

 

「子どもがほしいな」と思ったら自分で知っておくべきこと、調べておくべきことがたくさんあると思います。

 きっかけが妊娠でも、生理不順でも、何もなくても、自分の体に興味を持って向き合うことに積極的になってくれたら嬉しいです。

 

著者:あるぱか

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。