喉元過ぎればなんとやらですが、つわりは思い出すのもつらい経験でした。
何が辛かったかというと、私はもともと「嘔吐恐怖症」なのです。
聞きなれない方もいるかもしれませんが、簡単に言うと吐くことを極端に怖がる症状のこと。考えたり見たりしただけで、病的な不安感に襲われて動悸がしたりします。
子どもの頃に、風邪か何かでものすごく吐いたことがトラウマになっていて、それ以来「吐くこと」が耐えられず、吐きそうな人を見たり嗚咽の声を聞くだけで気分が悪くなってしまいます。
とにかく「吐くこと」を避けるために、普段から、電車で酔っ払いを見たらササッと移動したり、生の貝を避けたり、冬場はとくに手洗いを徹底したりするなど、吐き気がしないように厳重な注意を払ってきました。
ということで、
将来子供を産むことを想像するたびに、出産より育児より何より「つわり(=嘔吐)を乗り越えられるのか・・・」という不安が一番にのしかかりました。
そんな私が妊娠したのです。
喜んだのもつかの間、ついに恐れていたつわりが訪れました。
ヤツ(つわり)がやってきたのは妊娠6週目に入った頃。
夜ごはんの食事を口に運んだとたん「う・・・」
すぐにわかりました。
実は妊娠してからつわりについては入念にリサーチしており、「つわりがない人もいる」という情報にわずかな望みを託していました。
でも世の中そんなに甘くなく、嘔吐恐怖症の私にももれなくつわりはやってきたのです。
私はいわゆる「食べづわり(空腹になると気持ち悪くなるつわり)」でした。
事前リサーチの段階では「じゃあ常に何か食べていればいいのか」と思っていましたが大間違い。
気持ちは悪いんです!当たり前だけど!
食べないと気持ち悪くなる、なにか食べなきゃ、でも気持ち悪くて食べたくない、のループです。
とにかく吐きたくないの一心で、歯を食いしばってツボを押して、吐き気の波をやり過ごして過ごしました。
つわりは13週ころに去っていったのですが、それまでの1ヶ月半ほどは生きた心地がしませんでした。
ここで私が意外とつらかったことベスト3!
第3位:「吐いてしまった方が楽だよー」というアドバイス
そうかもしれないけどイヤです!絶対にイヤです!
第2位 :吐く系の絵文字
結構使われているので注意です!
第1位 :枕元のコンビニ袋
万が一のために置いてあったのですが、想像力をかきたててきます!
幸いと言っていいのか、一度も吐くことなくつわりは終わっていきました(普通の人なら吐いてたかも)。
本当に、出産とはまた全然違うつらさがありました。気持ち面でつらかった・・・
今だから振り返ることができるけど、つわりを乗り越えて少しだけ自信がついたような気がします。
とか言って、この記事を書きながら結構ブルーになりました(笑)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:かめかあさん
年齢:30代
子どもの年齢:0歳
2019年8月に男の子(ごんさん)を出産しました。結婚10年目ののんびり夫婦+7歳のリクガメ+新入りごんさんで楽しく暮らしています。妊娠中からインスタグラムで絵日記を描いています。
インスタグラム:@kamekaasan
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