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3人の子を育てて思う、きょうだいがいて良かったところ by tomekko

こんにちは。花粉症のくせに杉山の真っ只中に住んでいるtomekkoです。

今回は、時々インスタのコメントなどでご質問いただく「きょうだい計画」について、わが家の考えを書きたいと…思ったのですが。

少子化の進む現代、子どもを産むかどうかも迷う方が多い中で、何が正解ということも無いと思います。子なし、ひとりっ子、きょうだいのいる家庭、それぞれに良いところがあり、また当事者(子ども)からしたら不満があるのも当然。暮らす環境、取り巻く条件など詳しく書けない中でうちはこうです、といってもあまり参考になりにならない気がするんですよね。

なので、3兄弟を育てている今、純粋に感じる「きょうだいがいて良かったところ」を描いてみたいと思います。

もちろん「だからきょうだい多い方がいいよ!」とか「だからひとりっ子はダメ!」という意味ではないことを付け加えておきます。

 

長男には仲の良いひとりっ子のお友達がいますが、彼はよく
「良いなぁ、長男には兄弟がいて!ひとりっ子はつまんないんだよー」
と言うし、長男は長男で
「ぼくはひとりっ子がよかった。次男くんのせいでやりたいことに集中できない!」
と怒ることもあります。

ワタシ自身がひとりっ子で(まだ少数派の時代だった…)よく友達から羨ましがられたけれど、ワタシはやっぱりきょうだいのいる友達が羨ましかったので、時代が変わりマジョリティが逆転しても無いものねだりはするものなんだなぁと感慨深く聞いています。

きょうだいがいた方が良いかどうか、その子の性格にもよるので、特に落ち着いて集中したいタイプの長男には騒がしくてかわいそうだな…と思うこともあるのですが、それでもわが家としては総合的に見て、大人、子ども双方にとってきょうだいがいて良かったと思うことが多いです。

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まず、家庭内でたくさん小さな言い合いやルール・順番などを巡る小競り合いを繰り返したり仲裁したり仲直りしたり…いつの間にやらコミュニケーション能力は上がっていると思います。

それは内気な長男の自己主張の訓練にもなったし、弟たちは生まれた時から「人と一緒に遊ぶ」ことが当たり前だったので社会性が身につくのは早かったような。

次男は家では自分に都合の良いルールにしてしまったり順番を守らなかったりと一見分かっていないように見えて、保育園ではその辺きっちり守っているらしいことが最近判明し、「外ではできるなら家でもやってくれよ…」と長男と2人ため息をついています。。。

三男に至っては今まだ月齢的にはルールのある遊びはできないのですが、なんとなくニイチャンズが遊んでいる横で1人遊びをしながら一緒に遊んでいる気分になっているらしく、保育園や知らない子どものいる遊び場でも臆することなく馴染んでいくのが早いです。

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そして、きょうだいがいると良くも悪くも親の目が隅々までは届かない、というのがありまして。

もちろん危険なことをしていないかは目を光らせますが、意外と大事だと言われる、『親からの死角が子どもにはときどき必要』というのは結果的に達成していますね。

常にそばにくっついて遊び方から一つ一つ手取り足取り教えていた長男とは違い、弟たちはなんとなく兄のやることを見て遊び方を覚えたり、わからないなりに自分で遊び方を編み出していたり。

そばで見ていたらきっと何かと先回りして手を出してしまっていたであろうことを弟たちには物理的にできない分、自分たちでいつのまにかヒョイヒョイとクリアしていく背中には可能性しか感じません。

ワタシが長男の宿題に気を取られているうちに、次男は自分でノックしたボールをスライディングキャッチするという荒技を身につけていて、横目にすごいスピードで走り抜けていく黒い影にギョッとしましたけどね。。。

自分の記憶を辿ると、成長するにつれ親が常に自分を監視している状態なのが息苦しくて、いつも親の目が届かない逃げ場所を探していました。

だから危ないことでなければ、時には見て見ぬふりをすることも必要だな、と思うのです。

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他にも良かったと思えることは山ほどありますが…

結局きょうだいができたことで、正直言って親である自分が一番救われたと思います。

初めての子にはどんな親も不安になり悩むと思いますが、自己肯定感が低いワタシは、長男1人だったら今でもずっと、自分に似たところやできないことを見つけては自分のせいだ、悪いところばかり似てしまったとウジウジ悩んで長男を追い詰めてしまっていたかもしれません。

「お母さんがこうだからあなたも…」「お父さんの子なのにこんなこともできないなんて…」といった呪文を聞かされ続ける日々に苦しんできたにも関わらず、無意識に自分も同じことをするところでした。

でも性格も得意なことも食べ物の好き嫌いも、ほとんど全てが真逆の次男が生まれて、同じ両親で同じ育て方をしてもこんなにも違うものかと驚かされました。

そして今、上2人ともまた違った雰囲気の三男を見ていると、遺伝にも躾にも影響されない、たぶんその子自身が持って生まれてくる要素が一番大きいし重要なんだろうな、と思えるようになってきました。

みんな同じように愛しい。でもそれぞれ持ち味があって、得意なことも苦手なこともあって、同じことにも別々の感じ方をするんだ。

遺伝がなんだ、血が繋がっていようが、みんなそれぞれ違う人間であり、決して親の分身ではないんだ。

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それがはっきりと自分の中で実感できたことが、3兄弟を授かって一番の感謝です。

子どもたちは今はあまりきょうだいがいるメリットは感じていないでしょう。
でも少子化時代の彼らが大人になった時、せめて親以外に頼り合える同世代の親族がいて良かったと思える日が来ればいいな。

そのためにワタシたちができるのは、きょうだいを比べたり否定したりせず、それぞれの良いところを伸ばす努力…ですかね!

言うのは簡単だけど…そろそろ難しいお年頃に入ってきましたよーーー!!

 

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著者:tomekko
年齢:37歳
子どもの年齢:長男7歳、次男3歳、三男1歳

おっとり長男、もっちり次男、たぶんあっさりな三男という、男子三兄弟に日々育てられています。いつも眠い夫にちょっとイラつきつつ、ドタバタな毎日のようすを描いた育児絵日記をインスタグラムに投稿するのが楽しみ。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。