こんにちは、ユーラシアです。
去年の4月のこと。年少さんとして幼稚園に入った息子が園でどう過ごしてるのか、私は気になりまくっていました。
日中は常に「今頃何をしてるのかなー」と思いを馳せ、帰ってくると「聞かせて聞かせて!」と即質問責めに。
しかし息子は「おぼえてない」「べつに……」と、何故かつれない返答ばかり。
朝は張り切って楽しそうに登園していくし、園でも充実した時間を過ごしているようなのに、帰宅直後の息子は妙にテンションが低く、なかなか話を聞かせてくれませんでした。
ある日、たまたま読んでいた育児情報冊子にこんな文章が。
「子供の性格にもよるが、幼稚園など新しい環境に身を置いた子供にとって、根掘り葉掘り質問されるのはしんどいことかも」。
どうも「その日あった出来事やそれに対する自分の気持ちをゆっくり整理したい子供もいる」ということらしいのです(その冊子の詳細を完全に忘れてしまったためソースは提示できないのですが……)。
確かに自分に置き換えて考えてみても、慣れない環境で色々なことがあって疲れて帰ってきた後、「どうだったどうだった!? ねえねえ教えて! どうだったの!?」と鼻息荒く迫られたらしんどいかも……。
早く誰かに話したいと思う人や、人と話すことで整理をつけるタイプの人もいるだろうけど、まずは自分の中だけで処理したい人もいますよね。私は後者だと思うし、もしかして息子もそうなのかも? そう考えると、私、めちゃくちゃ鬱陶しいことをしていたかもしれないという……。
そこで、帰宅後はこちらからあれこれ聞き出すのをやめて、息子が自分から話すのを待つようにしました。
念の為、「話したいことがあったらいつでもウェルカムだよ~」ということは言っておきましたが、なかなか園の話は出ず。おやつの話とかテレビのこととか、全く関係ない話題ばかり持ち出してくるので、早く園のことを聞きたい私はヤキモキしたりもしました。
が、聞きたくなる気持ちをぐっと抑えて辛抱強く待ってみたところ、寝る前にようやく「きょう、ようちえんでね……」と話がスタート。そこからは堰を切ったようにお友達と遊んだ話、先生から聞いた話、教室での楽しい出来事の話などが続きました。
さらに今までこちらから質問しても聞き出せなかったような細かなエピソードもどんどん出てくるように。やっぱり、まずは息子自身でその日の出来事を整理する時間が必要だったのかもしれません。
以来、帰宅直後は園についてはこちらからはあまり話を振らず、夜寝る前に息子が話したいことを聞く、という形になりました。息子にはこれが合っていたようで、今では園で困ったことや嫌だったこと、失敗談などもかなり赤裸々に話してくれています。
ただ、幼稚園で過ごす時間は息子のものである、ということも忘れないようにしています。
というのも入園するまで家庭でべったり過ごしていたせいか、入園後も息子のことは何でも知りたい!!! 園での出来事も全て把握していたい!!!という気持ちが正直あったんですよね。でも全てを共有する必要はないし、息子にとってそれが負担になりかねないとも思うようになったので、しつこい詮索はしないよう心がけるようにしました。
今後も「聞き出す」のではなく「耳を傾ける」気持ちで見守っていくつもりです。
かくいう私も、息子が幼稚園に行っている間に家で何をしているか聞かれたら困りますしね……(息子を送った後、お菓子食べながらアニメを見ているから……)。
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:5歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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