先日久しぶりに子どもたちの赤ちゃん時代の動画を見ました。
長男次男の赤ちゃん時代といえば8〜10年前のことです。
色々と忘れているエピソードもあり、鮮明に覚えていたはずなのに記憶は薄れていくものなのだなぁとちょっぴり切なかったのですが、そんな中しっかりと覚えているのがそれぞれの子どものズリバイやハイハイ、歩き始めのことです。
長男の時は初めての子どもということもあり参考書を片手に育児をしていたところもあったので、成長の目安から遅れることがあるとものすご〜く心配でした。
例えば多くの本やサイトには8ヶ月くらいからハイハイを始めるとありますが、長男はハイハイどころかズリバイもせず。
9ヶ月が過ぎ10ヶ月が過ぎ、もう少しで11ヶ月…というところでようやく始めました。
それまでの間は、支援センターなどに遊びに行くと月齢が同じくらいの子はほとんどハイハイ、早い子はもう歩けていたので唯一の移動手段が母という長男が正しく成長しているのかどうか不安で仕方がなかったのを覚えています。
その後の成長はひとりで立ったのが1歳、初一歩が1歳2ヶ月、1〜2歩歩くようになったのが1歳3ヶ月、テクテク歩いてお散歩できるようになったのが1歳4ヶ月。
ハイハイの時と同じように他の子の成長と比較するとやっぱりゆっくり。
それでも追いつくかたちではありますが順調に成長していったため、きっとこれが長男の成長ペースなんだろうと、比較するのをやめてのんびりと見守るようにしました。
長男がこんな感じだったので、次男・三男が成長の目安どおりにハイハイやひとり歩きを始めたときは逆に「早すぎない⁉︎」とびっくり!
次男が7ヶ月でズリバイを始めた時は「こんな小さなうちから自己移動できるとは…‼︎」と慌てふためきながら家の中の動線を見直しました。
移動ができるぶん危険なことに遭遇する機会は増えるし、さらに月齢が低ければ低いほどその確率が上がる。
長男の赤ちゃん時代はゆっくりであることをマイナスに捉えてしまっていたけど、反対側から見ればそのぶん危険な目に遭うことも少なかったし、私ものんびり構えて育児ができてたのかもしれない。
だいぶ後になってからですが、そんなふうに思うようになりました。
いまだに子どもにはついつい成長ばかりを願ってしまうし、できないことに目を向けてしまいがちです。
その時々に立ち止まって、反対側から見てあげることも大事。
歩き始めたばかりの長男の動画を見ながら、そんなふうに思いました。
著者:マルサイ
年齢:39歳
子どもの年齢:9歳・7歳・4歳
9歳・7歳・4歳の三兄弟の母。趣味は昆虫観察と磯の生き物観察。三兄弟との日々をインスタグラムにで発信中。著書に『男子が3人います。』『主婦力ゼロからやってみた家事』(共に大和書房)など。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。