初めての妊娠…。
「陣痛は痛い」
よく聞くその話に、正直産むのが怖いと出産に対しての恐怖心がありました。
早く赤ちゃんに会いたいと思いながらも、怖さが拭えぬまま、出産の日は近づいてきます。
出産では「ラマーズ法」という呼吸法が有名ですが、私の通っていた産婦人科が推奨していた出産法は「ソフロロジー式分娩」というものでした。
初めて聞くその名前。
ですが、ソフロロジーの説明を受けた後、怖いと思っていた陣痛への恐怖心が減り、出産へ前向きな気持ちになれました。
今回は、そんなソフロロジー式分娩をご紹介したいと思います。
私は「ソフロロジー式分娩」というものは全く知らず、
周りの友達でもその出産法で産んだ子はいなかったので未知の世界でした。
母親学級が前期・後期とある中、希望者は「ソフロロジー式分娩講習」という
ものが無料で受けられたので、その講習に参加する事にしました。
たくさんの妊婦さんが病院のラウンジに集まり、ソフロロジーの講習DVDをみました。
そこには陣痛中の妊婦さんの姿、
今まさに生まれるという瞬間の映像がありました。
汗をかき、真っ赤な顔になりながらも、深い深呼吸をしながら
落ち着いて出産している女性。
一つも取り乱す事なく、産声が聞こえる瞬間までリラックスした表情で出産していました。
その動画では「ソフロロジー式分娩」で出産している映像と、その方法で出産した方の
インタビューも紹介していました。
どの方も口を揃えて「痛みは感じなかった」…と。
「赤ちゃんに会える幸せ」「出産の素晴らしさ」を話していました。
それをみた私は…
疑いの眼差し。
あんなに痛いと有名な陣痛、しかも生まれる瞬間まで悲鳴ひとつ上げずに産める訳ないジャーン!と。
「合成映像か?いや…そんなもん作って騙す意味ないし本当か??
え?じゃぁなんであの人たち痛がってないの??」
なんて疑ってました。
ですが少しほっとしました。
鼻からスイカ…下半身交通事故…とにかく痛いと有名な陣痛ですが
実際はまだ味わったことがありません。
もしかしたらそんなに痛くない人もいるのかも…なんて気持ちが芽生えてきました。
そのあとは助産師さんから「陣痛について」説明がありました。
よくある「陣痛が10分間隔になったら病院へ」というのは知っていましたが、
このとき初めて、「一回の陣痛の長さ」を知りました。
陣痛の一回の痛みは1分も続かない。
ソフロロジーの呼吸法だと3回深呼吸をすれば、陣痛は引いてく。
そう説明を受けて、漠然と怖がっていた陣痛が少し怖くなくなりました。
生まれるまでずーーっと痛いのが続くのかと思っていましたが、生まれる直前になっても必ず波があると初めて知り、少し安心…。
そしてそのソフロロジー式呼吸法というのも、さして難しいものでもなく
痛みがきたら、口からゆっくり深く息を吐き、鼻からゆっくり深く息を吸う…
それを3回繰り返すと陣痛の痛みは引いていく…というものでした。
ソフロロジー式のメリットとしてあげられるのは
「出産への恐怖心を和らげるとこ」
この時点ですでに、私の恐怖心は少し和らいでいました。
落ち着いて産んでいる出産シーンを見たこと、陣痛中でも深呼吸三回で休憩が来ること。
さらに出産までは、軽く体を動かし、赤ちゃんが生まれてきやすいようにしたり、ソフロロジーの音楽を聴きながら、腹式呼吸の練習をしたりして、自分が落ち着いて出産するイメージを作り上げていくトレーニングをしました。
そしていざ出産。
破水をしているのになかなか陣痛が来なくて、促進剤を使い2日掛かりの出産でした。
映像で見た妊婦さんのように、落ち着いてなんていられませんでしたが
陣痛の波に揉まれてる間は
「とにかく3回!深呼吸3回すればこの痛みは一旦消える!!」と常に念じていました。
ソフロロジー講習DVDで見た方は、「痛みは感じない」と言ってましたが、
陣痛はしっかり痛かったです(笑)
ですが、休憩がちゃんと来るってわかっていた事と、深呼吸でだいぶ痛みを逃すことができていたので最後まで頑張れました!
痛みがなくなる訳じゃありませんが、陣痛が来るたびに深呼吸に必死でしたので叫んだり、目を瞑って力んだりせずに、最後まで同じリズムを保ったまま出産できました。
陣痛中にママが深く呼吸をすることで、赤ちゃんにも酸素がしっかり送られるんだそう。
赤ちゃんにも優しい出産法ですね。
ソフロロジー式分娩での出産は、出産中に変に体に力を入れたり、暴れたりもなかったので、今思い出しても、産後の体が楽だったような気がします。
ちなみに二人目、三人目を出産した病院はソフロロジー式分娩法はしてませんでした。
まだ全ての産院で取り入れてる出産法ではないながらも、最近ではソフロロジーを取り入れてる病院も増えてきているそうです。
気になる方は一度お話を聞いてみるのもいいかもしれないですね。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:リコロコ
年齢:30代
子どもの年齢:6歳、4歳、2歳
元気が過ぎる三人の子どもたちと、頑固だけど子煩悩な旦那と暮らしています。自身の体験談や、子どもたちとの日常を育児漫画をSNSで書いています。
インスタグラム:@ricoroco.2019
ツイッター:@ricoroco2019
ブログ:無邪気な子鬼たち~3人育児絵日記
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