子どもとともに過ごす日々は、音との暮らしでもあります。
足音に物音に泣き声に話し声
音が目に見えたなら視界が埋まることでしょう。
そんな音だらけの生活の中で、とても贅沢となったのが
“静けさ”
娘は幼稚園、息子はお昼寝中の限られた時間での読書タイムは
それこそ特別なひと時です。
息子のお昼寝の時間が短かったり、娘の降園時間が早いときなどは
静かな時間がもっと欲しいと願うこともありました。
しかしあるとき気づきました。
6歳になった娘からは、1歳の息子のだす音はしなくなっていたのです。
息子もいずれは、歩くたびに足を鳴らすことはしなくなるだろうし
物を投げることもしなくなる
それに
小学校の中学年にもなれば、お友達とだけで遊びにいくようになるだろうし
中学生なら、家にいたって自分の部屋にこもったり
高校生はバイトで家にいないことが増えるかもしれないし
それどころか、いずれはこの家からも出ていく日もくる。
そうなったときには、このころの音を懐かしみ
また聞きたくなることでしょう。
今しか味わえない、これこそ贅沢な時間なのかもしれません。
いつかはなくなる音だというのはわかってはいるけれど
毎日続くと有難みもなくなるってものですね。
著者:チカ母
年齢:30歳
子どもの年齢:3歳
2014年6月に娘・チカを出産。同年8月より育児絵日記ブログ「抱っこだ立つんだ揺れるんだ」を開始。抱っこが大好きな娘のお陰で、腕だけやたらとたくましいお母さんです。
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