こんにちは、イシゲスズコです。
すっかり秋めいてきましたね。
今回は銀歯が取れて急遽駆け込んだ歯医者の診察台の上でぼんやりと思い返した、子供たちの「初めての歯医者さん」奮闘記です。
長男1歳半、初めての歯医者さん
我が家の子どもたちの歯医者デビューはそれぞれ1歳半くらい。
数本出始めた頃に歯のチェックとフッ素塗布に通いはじめることにしました。
長子である長男の初めての通院日。
行ってサクッとフッ素塗って…ってスムーズにいくといいな〜と思いきや、そこから予想外の長期間通院地獄が始まったのです…
「子どもが嫌がるときは絶対無理強いしません」
若干の予想はしていたものの、診察室に入るなり私から離れません…
衛生士のお姉さんに診察台に上がるよう促されるも、イヤイヤ。
仕方なく私が抱っこした状態で一緒に座ることにしました。
困っていた私に歯医者さんからお話が。
「うちは、子どもが嫌がるときは絶対無理強いしません」
周辺の歯医者さんでは治療を嫌がったらネットで固定したりするところもあると聞いていたので、すごく意外な感じがしたのを覚えています。
恐怖心を植え付けたくないこと、進んで診察台に乗ってくれるまで気長に待つこと、そのためにゆっくり訓練をしたいことなどのお話をいただきました。
その理念は私もとても納得のいくものだったので、腰を据えて慣れるまで付き合う覚悟をしたのです…!
…今日はここまで⁉
長男を抱っこして一緒に診察台に座ったところで「今日はここまでにしよう」と先生。
何もしていないのに「ごほうびのガチャガチャがあるよ〜」と景品をもらって本人はご満悦、私はほんとにこれでいいのかなぁとちょっともやっとしながら帰宅しました。
1週間経って迎えた2回目の診察室。
不安そうにしながらも私がそばにいるよと声をかけたら一人で診察台に座れた長男。「座れたね〜」と衛生士のお姉さんたちにもたくさん褒められました。
「じゃあゴロンってしてみようか」
と言われるもそれは拒否。
「じゃあ、今日は座ったままでいいよ〜」
と新しい歯ブラシ数本を見せてくれました。
何色がいい?と聞かれ、その中の1本を選んだ長男。
「これは長男くん専用の歯ブラシね」
「ちょっとこれでゴシゴシしてみようか」
衛生士のお姉さんに促され、診察台に座ったままちょっとだけ歯をゴシゴシされたところでちょっと限界っぽいかな〜と思っていたら
「今日はここまでにしようか」
とお姉さん。
え、ほんとに?まだ歯ブラシをちょっと当てただけですよ…!
と心の中が一瞬ザワッとしたのですが「嫌なことはしない」という先生のお話を思い出してグッとこらえて翌週の予約を取り、またガチャガチャの景品を手に帰宅しました。
長男が自分から診察台に!
そこから、診察台に自分でゴロンと横になれるまで数回、口の中に入れる器具をひとつずつ見せて説明してくれること数回…
いったいいつまでこの先の見えない訓練のための通院を続けなくてはならないんだろう…と心が折れかけていたある日、それまで恐々だった長男が自分から診察室にスッと入って診察台に自分で登ったんです。
初めての通院から2ヶ月後くらいのことでした。
そこからは、衛生士のお姉さんが何をしようとしても嫌がりません。
ブラッシングをしてもらったり、フッ素を塗ってもらったりするときも終始ご機嫌。
むし歯になり始めの歯があり処置が必要なときも器具を一つずつ見せて説明しながらやってくれるので全く怖がることはありませんでした。
付き添いで慣れていた下の子は…
下3人も同じように、少しずつ訓練をしてもらいました。
上の子の通院に付き添い早くから診察室に一緒に入っていたので、次男以降は2ヶ月もかかることなく自分で診察台に上がっていた記憶があります。
末っ子三男に至っては、2歳くらいの段階で「(上の子)ちゃんが一緒に入ってくれるからお母ちゃんは来なくていい」と待合室に置いていかれるほど。
絶対に自分の嫌なことをしない・怖いことを黙ってしない・自分の希望をちゃんと聞いてくれる、子どもたちが歯医者さんや衛生士さんたちを信頼しているのが待合室にいても伝わってきます。
2ヶ月間毎週の通院はとても大変だったけど、あの時間のおかげで長男と歯医者さんの間にガッチリとした信頼関係ができたのかもしれません。
それが下の子たちにも良い影響を与えてくれて、3ヶ月おきの定期的な通院が今もずっと継続しているのだろうなぁと思っています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:高校生から小学生の4人
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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