昨年の息子の幼稚園参観のことです。
丸一日自由に参観ができる日でした。
先生たちは「お子さんの良いところを見つけてほめてあげてくださいね」って言うので、私ももちろんそのつもりだったんですが、
息子の【はる】をみていると、
もう、ぼーっとして先生の話聞いてるようには見えない!
早いけどちょっとマイペースすぎないかい?
周りのお友だちも見よう??
そんなに手洗いの1番の取り合いをしなくても…手を洗うくらい何番だっていいじゃないよ…
と、細かいことが気になってばかり。
逆にお友だち…この時は同じグループの【あきくん】がよく目についたのですが、
しっかり良い姿勢で返事しながら先生のお話を聞いている!えらいなぁ〜
みんなに声をかけたり、
取り合いになってもすっと譲ったり。余裕が眩しい!!
どうやったらこんないい子が育つんですかーー!!
あーあ、あきくんのいいところならたくさん見つけられるのに、なかなか我が子の褒めポイントが見つからない…と悶々としていたら、
隣にいたあきくんのお母さんが
「はるくんすごいね、羨ましい。」
と言ってきて。
えっ?!それはこっちのセリフ。
私があきくんすごいね羨ましいと思っていたよ???
「給食なんでも食べてるのすごいよー!うちの子は好き嫌い多くて…」
えっ!そこ!!確かにあんまり好き嫌いはなくて、給食は何でも食べるんだよね。いつも食べてるから当たり前すぎて気付かなかった。
私こそ今日ずっとあきくんがいろんなことが余裕あってすごいなぁ、羨ましいと思いながら見てたよ。
「えーっ、アキにそんなところあった??なかなかいいところ見つけられなくて。」
ちゃんと先生のお話聞いて返事したり、みんなに声かけたりさ。
「えっ、目立ちたがりに仕切りたがりで恥ずかしいと思ってた…」
順番譲ったりさ〜
「譲りすぎて結局最後になって、給食嫌いだから後になりたいだけだと思ってた…。はるくんは常に落ち着いてて行動早くてなんでもきちんとこなしててすごいところばかりだと思ってたの」
なんということでしょう…!!
ポロポロと目から鱗が落ちまくり。
見えてる景色が真逆ではないですか。
私もあきくんのお母さんも、どうやら、人の子のいいところはすぐに目につくけど、自分の子どもは気になるところばかり考えてしまうよう。
隣の芝生は青い現象。
よそのお子さんはよく見える…
自分だけじゃなくて安心したけど…
なんで???
我が子のダメなところを探してやろうみたいな考えは微塵もないし、そもそもいいところを探しているはずなのに。
自分の中では間違いなく我が子が世界一かわいくて愛しいと思っているはずなのに。
こういう場面では気になるところばかり見えてしまうのなんで??
この矛盾はなぜ起こるのだろう?と私なりに考えてみたのですが、
我が子の「褒めてあげたいこと」は、普段の生活の中から「できて当たり前のこと」に変化していて見えなくなっている。
それに、我が子には「ちゃんとした大人に育てたい!」という責任を感じてるせいか、「これから取り組まないといけない課題探し」を無意識にしてしまうのかな?
他のお子さんにはその責任がない分、素直な目で良いところを見つけられるのかも。という結論に落ち着きました。
その観点からいくと、今回のように人に聞いてみるのは、新たな発見があっていいなと思ったのでした。
本当は他の子と比べたりせずに、曇りなきまなこで我が子の良いところを見つけてあげたいんですけどね…。これは私の課題です。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:5歳、1歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
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