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宿題の進み方が違う!? 子どもによって向き・不向きがある“リビング学習” by うだひろえ

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現在の我が家は3LDK、3部屋あるうちの一番広い部屋は寝室として使用、後の2つはそれぞれの子ども部屋として想定しております。

息子が小学校入学祝いで買ってもらった学習机は、子ども部屋に設置。立派なワークスペースです。
それなのに、現在小学3年生の息子、その机はほとんど使わず、宿題やるのもワークをやるのも基本LDKのダイニングテーブル、いわゆる「リビング学習派」になっているなんて、机を買ってくれたじいじばあばには言えません。

しかし周りの子に聞いてもリビング派は多く、私としても家事をしながら様子を見られたり、質問にもすぐに答えられたりといいことはあります。ただせっかくの学習机、我が家のリビングには置けるスペースはなく、子ども部屋に放置されているので、あまりのもったいなさにリモートワーク中の夫が使っている始末です。

 

 

 

なので、娘の入学時には、学習机はまだしばらくはいいかと思っておりました。特にコロナウイルスの関係で、入学式直後から休校でいきなり自宅学習となったのもあり、兄妹でリビング学習するのが自然な流れになっておりました。

 

そうして半年ほど過ぎたある日、いつものように兄妹揃ってリビングで宿題をやっておりました。2人の様子を見ながら、私は洗濯物を取り込み、夫はキッチンで洗い物をします。

息子はサッサカと漢字ドリルをやっていくのですが、娘は計算プリントの進みが悪いようです、鉛筆が止まっていました。

難しいのかな、と思い覗き込み、「ここをまずやって、それからここをやればいいんだよ」などと声かけをすると、娘はぼんやりとして曖昧な返事。まだわからないのか、もっとわかりやすく説明しなくちゃか、むむむ、と言葉を考えていると、夫が割り込んできました。

「ねえ。コレ娘ちゃん、集中力切れてるよ」

意外なことを言われて、私は「えっそう?」と返答。

夫「うん。ママが洗濯物取り込んで『コレ乾いてないわ~』って言ってるのとか、息子くんが漢字書きながら『この字むじぃ~』とか言ってるの気になっちゃってる」
私「えっ私や息子、そんなこと言ってる?」
夫「言ってる。オレも気になるからわかる」
私「まじか」指摘されて初めて気づく己の独り言。
夫「娘ちゃんは、自分の部屋の机で勉強した方がいいかもね。オレも子どもの頃そういうタイプだったから」
私「それは初耳」
夫「耳から入る情報が気になっちゃうんだよね」

そういえば前々から、夫や娘は耳がいい「聴覚優位」で、私や息子は「視覚優位」のタイプだよね、と話していました。

 

夫「試しに、子ども部屋の息子くんの机でやってみてごらん」と娘を促すと、娘は「でもひとりはさみしい」と言うので、「パパ付き添うから」と夫が一緒に子ども部屋に行ってくれました。

すると、確かに娘は黙々と宿題に向かって、スムーズに終わらせられたのです。
私が「こっちのがいい?」と聞くと、こくんと頷いたので、なるはやで娘の机を用意することに。

 

そして出来上がった、娘のワークスペース。まだ1人でいるのは寂しいらしく、やっぱりリビングでやる、という時もあったりしますが、家族の誰かを巻き込んで近くにいてもらいながらも、黙々と机に向かうことが多くなりました。

私も、「宿題できないなんて、勉強わからないんだ、私がもっとしっかり教えなきゃ!」というプレッシャーから解放されて、「環境を整える」ことに注力すればいいんだと、気持ちが楽になりました。

 

リビング学習、自室学習、それぞれに向き不向きがあるんですね。

何より、「コレでいいだろ」という思い込みはあぶないんだなと、今度も気をつけたいと思いました。

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著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小2と年長

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。一男一女の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。

website:http://umeyon.net
最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マンガ担当)(KADOKAWA)

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