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「サンタの正体は…」怪しむ年齢になった長男と私たちの内緒のプロジェクト by イシゲスズコ

こんにちは、イシゲスズコです。


冬が近づくと話題になるクリスマスのプレゼント。
今回は我が家のお兄ちゃんたちがたどって来た、サンタクロースへの道のお話です。

 

 

 

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サンタの正体は…

我が家の4人の子どもたち全員がサンタを心待ちにしていたクリスマスが終わりを迎えたのは、長男が5年生くらいの頃だったと思います。


学校でサンタのことが話題になるのは例年同じ。
学年が上がってくると「サンタの正体は…」という例の話題が出るようになります。


サンタ卒業をどの段階にするかを明確に決めていたわけではなかった私と夫。
サンタを怪しむようになった高学年の長男にどう対応するか…と夫婦で悩んで我が家が出した結論…

それが、サンタチームへの勧誘でした。

 

「サンタプロジェクトチーム」へようこそ!

まず、「サンタなんか…」と言い始めた長男とゆっくり話せるようお出かけに誘い出しました。(下の子たちを預けたりしないといけないので連れ出すのが一番難易度が高かったような気がします…)


お茶をしながら「実は大事な話があるんだよ…」と切り出す夫と私。


私「サンタさんのことは、君も色々と知り始めているよね…」
長男「サンタなんかいないんでしょ?お父ちゃんとお母ちゃんなんでしょ?」
夫「その事実を知ってしまった子には、サンタチームに入ってもらわねばならない…!」


なにそれ〜と笑う長男。

サンタの秘密と、これからは君も下の子たちにプレゼントを選ぶアイデアを出したり、寝ている間に枕元に置いたりするサンタプロジェクトに参加してもらおうと思うがどうかね?とたずねると「いいよ」と笑いながらOKしてくれました。


子ども目線を持つ頼れる仲間

それまでは私がメインで夫に相談しながら品定めをしていた4人分のプレゼントでしたが、その年からは長男が加わりました。

次男くんにはなにがいいかな、三男くんは…と子ども目線でそれぞれのプレゼントを一緒に考えてくれる長男。

「サンタさんになにもらおうかな」って下の子たちが話す間もチームのことを内緒にしてやりとりをこなしてくれたりと、彼なりに努力してくれているのを感じました。

当日の夜は3人が寝静まるまでがんばって起きてプレゼントを枕元に置くのを手伝ってくれて、一緒に甘いものを食べてお互いの労をねぎらい就寝。
次の日の朝、下の子たちがプレゼントを喜ぶのを眺めていた長男のどこか誇らしい顔をいまも覚えています。

「長男くんはなにもらったの」と知りたがる下の子たちに「それはナイショ」と笑っている姿に、大人に近づいているんだなぁと成長を感じたりもしました。


サンタプロジェクトを通して見えた成長

その後、次男、娘、とプロジェクトチームのメンバーが増えていった我が家。

サンタさんからの贈り物がなくなった分のプラスアルファはそれぞれの子どもたちに合わせて不満が出ないように気をつけてはいますが(両親からのプレゼントはサンタと別にそれなりに用意してきていたので、それをちょっと格上げしたり)1個分欠けたからといって損をした気持ちにはなっていないようで子どもたちなりに色々と感じるものがあるんだろうなぁ。

子どもたちの成長が嬉しい反面、サンタプロジェクトが終わってしまうのも寂しい。
最後のひとりになった三男がもうちょっとサンタを信じていてくれたらいいなぁと、そんな贅沢なことを考えてしまったりもするのです。

 

 

 

 

 

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著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:高校生から小学生の4人

九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。

ブログ:「スズコ、考える。」

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