こんにちは、ユーラシアです。前回の続きで、自転車の練習についてです。
補助輪つき自転車を買った4歳の息子でしたが、「なるべく転ばずに補助輪を外したい!」ということで、まずはバランスを取れるように、補助輪と同時にペダルを外して練習を開始しました。
その後の練習が進まない…
と言ってもみっちり練習させるという感じではなく、本人のやる気に任せ、気が向いたときに遊び感覚で乗るのを見守ることに。けど息子はマイペースなので、なかなか気が乗らず、自転車に蜘蛛の巣が張っていることさえありました……。
そのため、せっかく補助輪とペダルを外したにも関わらず、なかなか安定してバランスを取れるようにはならず……。一度バランスの取り方を掴んだように見えても、間が空きすぎて次に乗るときには忘れていてまたゼロからのスタートだったり。
でもまあ、ゆっくりでもいいですよね。「何歳までに乗れるようにならなきゃいけない」など期限が決まっているわけでもないですしね。
……と思っていたのですが、近頃また息子の身長が伸びて、チャイルドシートがかなり窮屈になってきました。4月からは年長さんだし、私の自転車に乗せられるのも実はあとわずかのようです。
呑気にしてたけど、早く自転車に乗れるようになってもらわないと色々困るんだった……!
「そろそろちゃんと自転車に乗れるようになりたい!」
刻一刻とタイムリミットが迫る中、一向にバランス練習が進まずハラハラしていましたが、ある日息子が唐突に「そろそろちゃんと自転車に乗れるようになりたい!」と言い出しました。ペダルを付けて練習がしたいと言うのです(特にきっかけはなく、本当に息子の気まぐれで)。
けど、まだバランスの取り方を習得したとは言えない状態。両足を離すとグラグラするし、もう少しバランス練習をした方が……。せっかく良い練習方法を見つけたと思ったのに、ここで焦ったら結局たくさん転ぶ羽目になるのでは……。
そう言いかけましたが、息子を顔を見てハッとしました。その瞳には固い決意が浮かんでいたのです。そう見えたのです。
夫にペダルを取り付けるよう頼み、ヘルメットを抱えて家を出る息子。大いなる一歩を踏み出さんとする息子の凛々しい横顔。ずっと転ぶのが怖いと言っていたけれど……これもいつかは乗り越えなきゃいけない壁なんだ。ボーイズ・ビー・アンビシャス。
息子の勇気に感銘を受けた私は、いつまでも甘やかしていたい気持ちをぐっと抑え、心を鬼にして見送りました。
そして10分後…
そうして夫と息子が練習に出てから10分後。お菓子を食べながらくつろいでいたところに、夫から着信がありました。転んで怪我でもしたのかと電話を取ると、夫の口から出たのは
「息子、乗れるようになったよ」。
…………早くない?
状況が把握できず詳細を聞いたところ、息子はペダルを取り付けた補助輪なし自転車にまたがるなり、そのままスイスイとペダルを漕いで走り出したそうなのです。
派手に転ぶこともなく、息子の自転車修行は10分で終了となりました。
あまりにもあっさりしていて拍子抜けでしたが、これもきっと数ヶ月に渡るペダルなし練習の賜物だったんだと思います。たぶん。まだ全然バランスが取れてないと思っていたのに、実は体幹などがガッチリ鍛えられていたのでしょうか……。
ちょっと遠回りでしたが、息子に合ったやり方でやれてまあよかったです(呆気なさすぎてろくに感想も出てこない)。
でも乗れるようになったからと油断せず、今後は交通ルールをしっかり教え、事故がないようより一層注意して見ていかないと、と気を引き締めています。まだグラつくこともありますし、自転車は危険も多いですしね。
しかし5歳の息子を乗せて坂道を登る日々から解放される日が近いのかと思うと、ちょっとだけ心が浮き立っています。電動自転車でも重いんですよ……。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:5歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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