最初の授乳を終えた私がまずしたことは「移動の練習」。
どうやったら腹の傷にダメージを与えずに立ち座りができるか。
そしてどうやったら痛みをできるだけ感じずに歩くことができるか。
っていうか、一応先日腹をかっさばいた怪我人ですけど。
こんなに動いて大丈夫なんでしょうか?
あーはいわかりました。そうですか。
この世には神も仏も白衣の天使も存在しないようです。
でもたしかに一番痛いのは「動く瞬間」なんですよね。
歩いている最中や動いている最中はそんなに痛くないんです。
一回お昼寝なんかをしてしまうと、次に起き上がるときが痛くて大変でした。
これに尽きる。
だいだいずっと痛い。
とりあえず自室から授乳室への移動はできそうだったので
いよいよ授乳室での初授乳です。
私が入院した産院は母子同室ではなく、授乳室で授乳をしました。
授乳室にはソファや椅子、授乳クッションなどがたくさん並んでいて、ママたちがここに来て授乳だけしてまた部屋に帰っていくシステム。
ちなみに受付には常に菓子パンが置いてあって。
「夜中の授乳はお腹が空くからどんどん食べな!」と言われました。
そしてリストバンドで名前を確認するとスタッフが赤ちゃんを連れてきてくれます。
え。待って。もう教えてくれへんの。
どうしたらいいの。
っていうかどうするんやったっけ。
痛いという記憶しか残ってへん。
なんだかうまくいかない…。
なんで?
なんとなく母乳は出ているっぽいのですが、口が滑って飲めない模様。
拭いてはチャレンジ、拭いてはチャレンジ…。
そんな風に頑張っているとスタッフの方がやってきました。
びっくりしました。
授乳って乳首だけチューチュー吸うイメージでしたが、実際はおっきな口で乳本体ごとガッとくわえて、乳首は舌の付け根の方にいくまで深くくわえこむ感じでした。
こんな小さいのにまあ。
すごいわねえ…なんて感動しながら初授乳を終えました。
まあその間もずっと。傷は痛いんですけどね。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:白目みさえ
年齢:30代
子どもの年齢:6歳、4歳
心理師として精神科に勤務するとしごの母。生粋のオタクです。基本的に白目をむいて育児をしており、その様子をカルタにしたものを増産しています。ライター、イラストレーターとしても活動中。
インスタグラム:@misae_mon
NAPBIZ公式ブロガー:「日々白目むいてます」
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