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「食べられるけど、うちでは食べたくない」好き嫌いの新ジャンル爆誕! by うだひろえ

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子どもの好き嫌い、悩みのタネです。

小4息子と小2娘が食べないものは、それぞれ違います。
例えば息子はマヨネーズが苦手。マヨ和え系のサラダ、私は大好きなので、食卓に出せないのは寂しいです。

娘はキノコ類全般が苦手。味噌汁に入れたエノキを、娘の分には避けてよそっても、小さなカケラも見つけ出して弾きます。
ちなみに、息子はキノコ類、娘はマヨサラダを食べるの、別に平気という不思議。もう離乳食からずっと、同じものを毎日家で食べてるはずなのに。

他にも細々と、これは食べないあれはイヤ、などあるので、家で出せる料理のレパートリーも限られてきます。私には何品も作る余裕などなく、家族の好みの最大公約数で回していくことになります。

 

 

さてそんなうちの子たち、さぞ学校や園の給食でも先生方に苦労かけてしまっているのだろうと思いきや、先生たちに聞くと「しっかり食べてますよ~」とのこと。マヨサラダもキノコ類も食べ、毎日ピカピカマンなんだそうです。

「食べられるんだ…」ちょっとショックでした。みんなと競って食べるなどの給食効果はあったとしても、うちでの徹底した『食べないの構え』、あれはなんなんだと。

 

「マヨサラダやキノコ、給食では食べられるんだね」子どもに聞いてみると、「まあね」頑張って食べたことで誇らしげです。
「えらいね。じゃあさ、うちでも出していい?」と私が持ちかけると、誇らしげな顔のまま、言いました。「うちでは食べたくない」

「えっ、なんで?食べられるんでしょ?」と聞くと、「うん。でも、うちでは食べたくない」「そうそう」やけにきっぱりと言う息子に、娘も乗ってきました。
好き嫌いの新ジャンルが爆誕した瞬間でした。食べられる、けどうちでは食べたくない。

 

とっさに、「いやうちでも食べてよ…!マヨサラダ作りたいし味噌汁にエノキ入れたいよ…!」と叫びたくなりましたが、普段ケンカばかりの兄妹が「うちでは食べたくない」という意見が一致して頷き合ってるのが興味深く、少し考えてみました。

確かに、「食べられるもの」と「食べたいもの」は違います。

私自身も子どもの頃に、母に「今日のご飯、なあに~?」と聞いて、好物なら「やった~!」と喜んで、煮物なんかだと「え~」なんて露骨にガッカリしていた記憶があります。母も、家族の好みの最大公約数で回してたはずなんですけどね。

 

うちの子たちも、毎日、ワクワクしながら「今日のご飯、なあに~?」と聞いてきます。少ないレパートリーではありますが、ほとんどが子どもたちの好物、「やった~!」と歓喜の声を聞けることが多いです。「先週もカレーやったよね?」なんて子どもは言わず、そんなこと気にするのは私くらい。なんなら「給食もカレーだったんだ~!やった~!」と、給食メニューとのカブりも喜んだこともあったくらい。

だったら、「うちではあなたたちの好きなもの作るから、外では出されたもの食べるようにしようか」と話しました。

 

家で無理に色々食べなくてもいいし、そうすればいろんなもの作らなくてもいいし、メニューがほぼほぼ決まってたら余計なもの買わなくていいから家計にも優しいし、私が別で食べたいものあったらお惣菜のミニパックとかひとりのお昼ご飯で食べればいいし、栄養バランス気になったらサラダとか副菜とかで帳尻合わせて。

その分、給食で栄養バランス取れた食事を摂ってきてくれれば、まあいいよねという心強さもあり。

何より、子どもたちが、おうちご飯を楽しみに、ストレスなく楽しめてるなら、それが一番かなと思うようになりました。

 

子どもたちも、私の提案に「いいよ!」「オッケー」と即賛同。いろいろなものが一気に解決した感じです。

何より、私のなかの「いろいろなものを作らなくちゃ!」のプレッシャーも軽減されて、ご飯作りも楽できるのだから、万々歳なのかも。とも思いました。

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著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小3と小1

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。一男一女の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。

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最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マンガ担当)(KADOKAWA)

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