「ママ友」って不思議な存在です。
それぞれ出自も家庭の状況も趣味も思想も違う他人同士が、
「子ども」という存在を介してお友達になるのですから。
その分トラブルや喧嘩も多かったり、なかには「ママ友」という単語にネガティブなイメージを抱く方もいるかと思います。
今回はそんなママ友の話を記事にしました。
子どもを産み、保育園に入園するまでの間…
私にはひそかな楽しみがありました。
ようやく眠りについた息子の横で疲れ果て、
家事をするでもなく、趣味に没頭するでもなく、
ただひたすらスマホを触って、SNSやブログを徘徊するだけの時間です。
誰もが一度は目にしたことがあるかもしれません。
ネットをしていると出てくる”web漫画の広告”。
私はついついこの広告をタップ→立ち読み→続きが気になって課金。というコースを繰り返す日々…
これから出会うであろうママ友問題に敏感になっていたのでしょうか。
私のスマホにはよく「ドロドロのママ友問題」のような漫画の広告が出てきました(笑)
マウンティング、出し抜き合い、不倫や噂話に孤立や糾弾…コミカルかつ過剰に描かれたママ友ストーリーを読み漁り、
なんとも「ママ友」が恐ろしい関係性のように思えてきました。
私には笑って話せるシンプルな人間関係だけでいい。
「ママ友欲しくないかな~w」なんてことを子連れの友人に話すと、友人からは意外な答え。
そうか、子ども同士が仲良しだからママ友になることが多いのか。
元々仲の良かった友人が子どもを産んでも、
月齢が離れてると、親同士もお互い違うことに気を張ったり世話に追われたり…
せっかく会っても消化不良で終わったり歯がゆい思いをしたことが何度もあります。
多少年齢に差があっても一緒に遊べる年齢になるころには、
今度は遊びの趣味や個性に差が出てくるお年頃。
たとえ性別が一緒でも、今度は子ども同士気が合わないなんてことも…
それなら、元々子ども同士が仲良しのママとお友達になってみるのもいいのかもしれません。
とはいえ、大人になってからの友達づくりって難しい。
実はもう私以外でグループチャットができてたりして…
息子の通う保育園では、
16時お迎えの育休チーム、
17時お迎えの時短チーム、
18時お迎えのフルタイムチーム…のようにある程度「お迎えのときに会うママ」が限定されていました。
その中でも私と同じく、いつもギリギリで迎えにくるママの姿が…
勇気を振り絞って聞いてみました。
「もしかしてたんぽぽ組のみなさんは、グループチャットとかあるんですか?」
彼女の答えは
「ありませんよ~!私も同じ園のお友達欲しいと思ってたんです!」
さっそく我々は連絡先を交換しました。
チャットを通してコミュニケーションをとり、
ママ友との公園デビューを晴れて果たした私。
コロナウイルスが流行る前だったこともあり、
意気投合したママ友とはお迎え後にファミレスで飲んだり、
家で子ども同士を遊ばせながら飲んだり、
BBQで飲んだり、
たまには子どもを預けて居酒屋で飲んだり、、、(飲んでばっかり)
そこで改めて感じたのは…
子ども達が楽しそうにしていること。
「親の都合で付き合わせている」罪悪感もなければ、
子ども同士である程度遊びが完結できるので、手離れもよくとっても楽!(笑)
そのうち、ママ友の輪はどんどん広がっていき、
同じクラスの中でも交流するママの数が増えていきました。
「ママチャリ、どこの買った?」
「ここの公園、人が少なくて穴場!」
「サイズアウトした服、誰か要りませんか~?」
「使わなくなったプラレール、もらってくれる人募集!」
そんな嬉しくありがたい情報がチャットで飛び交うようになりました。
「●●先生って実は…」
「△△ちゃんちの家ってね…」なんて、
愚痴も噂話もしないことは鉄の掟。
ビジネスやセミナーへの勧誘も厳禁です。
お互い家庭の環境も、子育ての方針も違うことは百も承知。
適切な距離を保ちつつ、お互いの子育ての苦労や幸せを温かく見守り合うことが仲良しのコツかと感じました。
それから、どんなに話が盛り上がっても、自分の子どもは自分で守る。
そして我が子が相手の子どもにも危害を加えないよう目を見張り続ける。
具合が悪そう…と思ったら他の子にうつさないよう配慮し交流は控える。
「ママ友」は友達同士でもありますが、保護者同士でもあるという目線を忘れずに
これからも楽しい子育てライフを送れたらと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:まぼ
子どもの年齢:2歳