こんにちは、イシゲスズコです。
子どもたちがそれぞれ進級し、高校生が2人と中学生の娘、末っ子小学生…
4人の成長を感じつつある今日この頃です。
今回はそんな子どもたちが小さかった頃に先輩父さんからもらった言葉をしみじみと思い出すお話です。
「早く大きくなればいいのに!」
長男が生まれてから6年の間に4児の母になってしまった私。
4人とも眠りが浅い子だったこともあり、いつ寝たかも記憶が定かではないような状態で戦争のような日々を送っておりました。
そんなボロボロの毎日を送りながら
「いつになったらゆっくり寝られるんだろう」
「早く自分でなんでもできるようになってくれたらいいのに」
「早く大きくなってくれたらいいのに」
と祈るように思っていたのを思い出します。
今考えたらあんなに小さくて可愛い様子を見られる時間だったはずなのに、大変さに翻弄されてそんな余裕もなく毎日を過ごしておりました。
大きくなっても『大変である』ってことは変わらない…?
そんな頃に小さな子をわらわら連れて公園に行こうと移動していたときのこと。
近所に住む子沢山家庭のお宅の前でそのおうちのお父さんに会いました。
うちの子たちの様子に目を細めて「大変だろうけど可愛いねえ」と声をかけてくれたお父さん。
当時そのお宅のお子さんたちはもう大学生や高校生くらいで、私から見たら「大きいお子さんばかりでさぞ楽になっているだろう」とその時は思いました。
「そうなんですよ〜大変すぎて『早く大きくなって!』ってつい思うんですよ〜」
と漏らした私にそのお父さん、ふふふっと笑いながらこう言いました。
「大きくなったらなったで、そのときどきの大変さがあるからねえ」。
「小学生になったら楽になるだろう、と思ってたけど小学生の親の大変さがね、あるよ」
「でね、中学生の親として、高校生の親として、大学生の親として…ってね、やらないといけないことはどんどん変わっていくんだけど、でもやっぱり『大変である』ってことは何も変わらないねえ…」
と笑いながら話してくれたお父さん。
当時は
「楽になってはいかないって…!まさかそんなことは…!」
と思った私。
そうか、あのお父さんが言ってたのはこういうことか…!
長男が高校生になり娘が塾通いを始め…と生活が変容してきた今
「あのお父さんが言っていたことは本当だった…!」と痛感しています。
小学生では家での宿題のお世話や学校でのトラブル対応や親ががっぷり四つのサッカークラブや習い事…
中学に上がったら学校生活のサポートに加えて部活のお世話に塾の送迎…
高校生になったらなったで学費やその他経費は急に増え、帰宅時間が遅くなるので食事の時間も遅くなる。さらに活動範囲も広くなるので移動のための送迎やお迎えのための待機時間がどんどん積み重なっていく…
結局なんだかんだとドタバタ子どもたちのことをやっている間に一日がすぎていってしまう。
一体いつになったら子育ては楽になるんだーーー!
小さい頃の「家が片付かない!夜寝られない!自分の食事もままならない!」みたいな大変さは、今はありません。
それに比べたらずっと楽にはなっているはずなんだけど、習い事や部活で食事の時間もバラバラの子どもたちのお世話やそれぞれの学校とのやりとり、トータルの作業量はちっとも少なくなっていない…
そうか、あのお父さんが言ってたのはこういうことか…!
「大変さの変化」が出てきたのは、つまり…
でも…
「状況が変わっても大変!」って私が感じられるのは「子育ての次のステージに進めたから」なんですよね。
寝られないあの日の辛い時間を頑張って乗り越えたから
離乳食を食べない…って検索しまくってたあの日を乗り越えたから
お友だちにおもちゃをすんなり貸せないのはなんで…って悶々と悩んだあの頃を乗り越えてきたから…
小さい頃のたくさんの山や谷にたくさん直面して、逃げずに向き合って、子どもたちと一緒に乗り越えてきたからこそ進めた次のステージ。
大変だ大変だって口では言いながらも、それぞれの子どもたちの成長を間近でしっかりと見てきたからこそ感じられる「大変さの変化」を楽しんでいる自分がいます。
あのお父さんがふふふって笑いながら話してくれたのも、子沢山のご家庭でそれぞれの子どもたちのそれぞれの大変さにしっかり向き合って育ててこられてきたからこそ、だったんだろうなぁと思い返しながら「ここからさらにどんな風に大変さが変化していくんだろう」とワクワクしています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:イシゲスズコ
年齢:40代
子どもの年齢:高校生から小学生の4人
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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