こんにちは、pikaです。2歳の双子男児を育てています。
双子妊娠~出産編。
前回、初めての産院で双子であることがわかり、そこでの分娩を断られてしまったわたし。
今回は、転院にまつわるひと騒動と双子の種類についてのお話です。
前回あまり詳しく触れませんでしたが、実はこの時かなりの量の出血があり。
入院するか、自宅安静するかの選択肢を提示され、自宅安静し早めに転院先の産科を受診することになっていました。
双子は、よく知られている一卵性/二卵性という分類のほかに、絨毛膜や羊膜の数で妊娠の種類が細かく分かれます。膜性診断とも言い、双胎のリスクを考える上で重要な分類です。
絨毛膜というのは、簡単に言うと胎嚢、胎盤のこと。
羊膜というのは、胎嚢の中を覆い、羊水を満たしている膜のこと。
膜性診断では、以下の3タイプに分けることができます。
・二絨毛膜二羊膜性双胎(DD twin):全ての二卵性双胎と、一部の一卵性双胎。2つの胎嚢が見え、胎盤も2つ。双胎の中では最もリスクが低い。
・一絨毛膜二羊膜性双胎(MD twin):一卵性双胎の75%がこのタイプ。1つの胎嚢の中に羊膜で仕切られた2つの部屋があり、胎盤を共有している。
・一絨毛膜一羊膜性双胎(MM twin):一卵性双胎の1%未満で、とても稀。1つの羊膜の中に2人入っている状態。臍の緒が絡まる可能性あり、最もリスクが高い。
下に行くほどリスクが高くなり、一般に一絨毛膜性の双胎はNICUやMFICUが完備されている周産期母子医療センターでの管理となります。
一絨毛膜性の双胎はひとつの胎盤をふたりで共有しているため、ひとりの血液がもうひとりへ流れ込む双胎間輸血症候群が5~15%の確率でおこります。このため、妊娠初期から2~3週に1回のこまめな健診が必要となってきます。
わたしの場合も一絨毛膜二羊膜双胎が疑われ、NICUのある施設へ転院することとなったのでした。
このとき妊娠10週。
初診の産院から帰宅後すぐ、通える範囲にある周産期センターを調べ予約の電話をしました。
ですが、返ってきたのは無情にも「予定月の分娩予約はすでに締め切りました」との返答。
初診でかかった産院の医療連携室に電話をし、病院側から周産期センターに連絡してもらうことでようやく分娩予約を取ることができました。
ようやく転院先が見つかり、ほっとしたのもつかの間。止まらない出血…
腹痛こそありませんでしたが、夜用ナプキンがすぐに一杯になってしまうほどの出血に、暗澹とした気持ちでただ横たわることしか出来ませんでした。
この日を境に、自宅安静の日々が始まりました。
自宅安静の様子などは、また次回に。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:繰り返す出血に今できることは「安静」のみ!ほぼ室内を出ずに過ごした妊娠初期 by pika
著者:pika
子どもの年齢:2歳双子
2014年5月生まれの双子を育てています。産科ではありませんが医療職をしています。「妊活ブログ」・「双胎妊娠ブログ」を経て現在は双子育児4コマ漫画ブログを運営中。
ブログ:「ふたご絵日記」
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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