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程良いおしゃべりと個人の時間…「公私バランス型」病室が、切迫早産入院のよい気分転換に by pika

こんにちは、pikaです。3歳の双子男児を育てています。

双子妊娠中のお話。 前回、緊急入院となってしまったその後のお話。今回は、入院中の同室さんとの人づき合いについて漫画にしました。


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わたしの入院した病院は公立の総合医療センターで、差額のかからない一般病室は4人部屋でした。
4つあるベッドがカーテンで区切られ、それぞれ半個室のようになっており、トイレと洗面台は部屋ごとに共用のものが1つ。シャワーは病棟で共用のものが2つあり、毎朝、予約票に名前を書き込み使用する仕組みです。

差額ベッド代のかかる有料個室は、シャワー・トイレ・洗面台つきでテレビ・冷蔵庫も使い放題。1人部屋はプライベートな空間が保たれ快適ではありますが、1泊のお値段は2万円前後。
わたしは術後の回復期に数日間だけ(退院まで)使用しました。術後の個室、ゆっくりできておススメです。

 

それはさておき、入院中の人づき合いについて。
わたしのお世話になった産科病棟は4人床が7つほど。うち数カ所は産後の方が入院されていたので、切迫流早産での入院としてはおそらく半分ほどだったと思われます。
双胎など、急な処置・診察が必要となる可能性のあるとみなされた妊婦さんはナースステーション近い部屋に配置され、わたしの居た302号室や、おとなりの301号室には、双子の妊婦さんが1~2人は常にいる状態でした。

4人床での生活。
安静度がさがり廊下を徒歩で移動できるようになってからは、他のお部屋の様子をちらりと外から伺う機会もできましたが、部屋によって雰囲気がまるでちがう!
おとなりの301号室は、いつ通りかかってもカーテンが全員全開。そして消灯直前までおしゃべりがさかんで、壁ごしでもワイワイガヤガヤした様子が聞こえてくるほどでした。
そして少し離れた306号室は、まるで真逆。食事時に通りかかってもカーテンは常に閉め切っており、話声は聞こえず、物音は生活音のみ。いつ通りかかっても茶室のように静まり返っていました。

そこに来てわたしのいた302号室はこのあたりのバランスが非常によく、1日3回の食事時には程良くおしゃべりし、食事が終わるとカーテンを閉めそれぞれの時間へ。夜などやはり静寂な茶室状態ではありましたが、朝が来ればまた明るい室内で同じ境遇の切迫妊婦さんたちとおしゃべり。これが本当によい気分転換になりました。

 

正直なところ、わたしはあまり人と話すのが得意ではありません。知らない人に話しかけたり、会話したりすることを負担に感じるほうです。
しかし、2か月の入院期間を経て思うことは、同室の皆との励まし合いがとても心の支えになっていたということ。自分もお腹が大きくて大変なのに、わたしが辛そうな日にはお盆を代わりに下げてくれた双子ママさん。いつも明るく話題の中心になってくれていた2人目切迫管理入院中のママさん。
妊娠週数がひとつ繰り上がるたびにお互いおめでとうを言いあい、今日はお腹が張るね、このあいだ卒業した●●さんの赤ちゃんかわいかったね、と何気ない会話をすることが、単調な入院生活のよい刺激となっていました。
もちろん、体調がすぐれない日には人と会話するのもしんどいものです。時にはカーテンを閉め切り、安静にする日もありましたが、すぐそばに同じように頑張っている仲間がいたことは、わたしにとって大きなプラスでした。

 

人により感じ方は様々。肉体的・精神的ストレスの多い入院生活、快適にすごすためには個室という選択肢もありだと思います。
ただ、もし少しのきっかけで繋がることができたら…。その後も支え合えるような、貴重な出会いが待っているかもしれません。

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著者:pika
子どもの年齢:3歳双子

2014年5月生まれの双子を育てています。産科ではありませんが医療職をしています。「妊活ブログ」・「双胎妊娠ブログ」を経て現在は双子育児4コマ漫画ブログを運営中。

ブログ:「ふたご絵日記

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