妊活について考えてる間、毎日のように夫と子どもについて話しました。
でも大抵の場合私のネガティブまっしぐら妄想を延々と夫に話すだけになってしまっていて、ある日夫が爆発しました。
「なんでそー悪い方にばっか考えるのー‼︎」って。
お恥ずかしい話、私は本当に小さい頃から出来の悪い子どもでした。
基本的に集団行動ではいつも遅れ、いじめられっ子としての地位を確固たるものにしたまますくすくと育ち、かといって優しさや思いやりを持ち合わせているわけでもなく、仕事でも迷惑をかけてばかり。
「ひと思いに爆死したい」と何度思ったか分かりません。(なんとなく怖くなさそうという…笑)
でも夫に「妻は今不幸なの?」と尋ねられた時、気付きました。
人生の大部分を自分はもう夫と共有してしまっていて、もしここで「不幸です」と答えたら、それは夫と一緒に過ごした時間も含めて否定する事になってしまうんだと。
そして、思い返してみればみるほど、夫と出会う前も含めて、全部否定できるほど辛い事ばかりじゃなかったのでした。
親に愛してもらえたこと、ぼーっとしたりお絵描きしてる時間が楽しかったこと、夫に出会えたこと、キレイな景色や音楽に感動した日があったこと、時間が足りないと思えるほど何かに打ち込めた時があること。
つい「なんだかんだ幸せ」と答えた私に、夫がダメ押しでこう言いました。
ぐ…ぐうの音もでない!
今思うと出来が悪いことを真っ向から否定せずズバっと言ってくるあたりけっこうひどい事言われてもいるんですけど、かなりストンと腑に落ちた一言でした。
「出来が悪くても幸せになれないわけではない」という事を、自分自身の人生が証明してるじゃないのと。
これをきっかけに「産んでもいいのかな」と思えるようになりました。
出来が悪くても、惨めさや寂しさと一生付き合う人生でも、それでも生まれてこれて良かったなと再確認できたのが大きかったんだと思います。
ちなみに現在2歳になる子どもは、生まれた時は夫のコピー顔だったのですが日に日に私に似てきています。
特にダメなところがやはり「似てる!ごめん!」と目に付きます。
そして、不思議とそこがめちゃくちゃ可愛いです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:きたあかり
2016年6月にムスメを出産し、生後2ヶ月ごろからインスタで育児絵日記(@kita.acari)をつけています。ムスメの寝顔を見ながら寝落ちするお昼寝タイムが至福。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。