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【医師監修】妊娠したかも!?妊娠検査薬はいつ使う?初診はいつ行く?

妊娠がわかるのは、いつなのでしょう?あまり早く病院に行ってもわからないと言われますが、いつ頃、病院にいくのがよいのでしょうか?産婦人科医の竹内正人先生に伺いました。

産婦人科医

竹内正人先生

日本医科大学卒業、米国ロマリンダ大学、日本医科大学大学院を経て、葛飾赤十字病院に勤務。東峯婦人クリニック副院長を経て現在はフリーに。著書に『はじめてママの「からだとこころの悩み」お助けBOOK』など。

妊娠判明!? まずやることは?

「妊娠したかも!?」のサインはいろいろ

妊娠を希望、予定している人は、月経予定日から1日でも遅れたら、「妊娠したかも!?」と思うかもしれませんが、予定せず妊娠した場合は、体の変化から妊娠に気づくことがあります。「妊娠したかも?」のサインには、体がだるい、乳房が張る、眠い、おりものが増える、吐き気がするなどがあります。よくドラマなどで、吐き気がしてトイレに駆け込み「妊娠した!?」と驚くシーンがありますが、誰もが吐き気があるわけではありません。基礎体温をつけているなら、高温期が続くことでわかります。

まずは自宅で妊娠判定薬を使ってみる

月経が遅れるなど、「妊娠したかも!?」のサインがあったら、まず自宅で妊娠判定薬を使ってみましょう。妊娠を希望している人は、サインを待ちきれず月経予定日の前に判定薬を使うことがありますが、早すぎると陰性になってしまいます。妊娠判定薬は胎児から出るわずかなホルモンに反応するもの。受精卵の着床前に使っても反応しないので、月経予定日から1週間くらい遅れてから使いましょう。そして、陽性だったら必ず産院を受診してください。急ぐ必要はありませんが、まれに異所性妊娠(子宮外妊娠)などの心配があるので、産院にかかりましょう。

診察で聞かれることをあらかじめ用意

普段から月経周期が安定している人や、アプリなどに周期を記録している人はよいですが、思いがけない妊娠などで、月経周期もきちんと把握できていない場合は、最終月経がいつだったかなどを思い出しておきましょう。過去の出産経験などを忘れる人はいないでしょうが、人工妊娠中絶の経験などについても問診があるのでご準備を。医師には守秘義務があり、夫や肉親にもその内容を伝えることはありませんので、安全のためにきちんと伝えてください。

●最終の月経開始日
●初経の年齢、月経周期
●大きな病気や手術歴、アレルギー歴
●自分と家族の持病
●現在使っている薬の名前
●出産経験がある場合、妊娠経過、トラブルの有無
●流産、死産、人工妊娠中絶を経験している場合、その妊娠週数
●不妊治療歴

はじめて産婦人科に行くタイミングは?

月経予定日から2週間遅れてから

妊娠判定薬を使うタイミングは人によりますが、月経が1週間遅れて使って陽性反応が出た場合は、そこからさらに1週間くらい待ち、月経が2週間ほど遅れたタイミングで受診するのがおすすめです。月経が28日周期だと、前回の月経が始まった日から数えて6週目です。いち早く妊娠判定をしたい気持ちもわかりますが、5週くらいだと胎嚢は見えても心拍が確認できず、確定要素が少ない分、異所性妊娠や流産の可能性などの説明を受けなくてはいけなくなります。おなかが痛いとか出血などがなければ、妊娠6週まで待って受診した方が、より状況がわかり、余計な不安や心配を持たなくてすみます。

受診が早すぎると心拍確認のため再度受診が必要に

妊娠は受精卵が着床したことを言うので、妊娠5週で胎嚢が見えた時点でも、「妊娠した」ことになります。しかし、この時期はとても不安定なので、心拍(胎芽)を確認するために、1週間後か2週間後に再度受診をするように促されます。胎嚢が見えても心拍(胎芽)が見えないと、初期流産の可能性があるからです。ドクターとしては、その可能性の説明もする必要があるため、妊婦さんにとっては余計な心配が増えることに。やきもきする気持ちはわかりますが、早すぎる受診にあまりメリットはありません。

コラム

妊娠に気づかず飲んでしまった薬やアルコールは赤ちゃんに影響がある?

全く影響がないとは言い切れませんが、普通の風邪薬や抗生物質などで影響が出ることはまずありません。てんかんや心の病の薬など、一部心配な薬はありますが、持病の薬は母体の健康を守るために必要なもの。継続的に飲んでいる薬があり、妊娠を希望する場合は、かかりつけ医に相談してください。風邪薬などでも心配な場合は、お薬手帳を持参、または市販薬の薬名を産婦人科医に伝えて確認してください。アルコールについても妊娠に気づいた時点から禁酒すれば、まず問題ありません。

初診では何をする?費用はどれくらい?

尿検査や血液検査ののちにエコーで内診をする

初診では問診票に記入後、血圧や尿検査、血液検査などを済ませてから診察をします。内診では経腟式エコーを使って、胎嚢の有無などを確認。妊婦さんも一緒にモニターで赤ちゃんのようすを見ることができます。その後、診察結果などの説明を受けておしまいです。内診後は少し出血することがあるので、替えの下着やナプキンを持参しておくと安心(産院に用意があるケースもあります)。服装はパンツスタイルよりスカートやワンピースの方がよいでしょう。

妊婦健診は保険適用外なので実費負担です

初診の費用は、妊娠していた場合、病気ではないため健康保険の適用外になります。産院によりますが、費用は5000円〜1万円くらいでしょう。心配な場合は予約するときに、あらかじめ病院におおよその金額を確認してください。もし妊娠検査で異常が見つかったり、すでに婦人科系の病気で治療を受けていたりすると、保険適用になることがあります。妊娠中の健診費用は後日、確定申告の医療費控除に使えます。診察料や産院に行くまでの交通費などの領収書はしっかり保管しておきましょう。

この記事のまとめ

早すぎる受診は余計な心配のもと

妊娠判定薬の普及と性能の向上により、現在はご自宅で判定薬を使い、妊娠を確認してから産院を受診する人がほとんどです。判定薬で陽性が出たら、1日でも早く産院で妊娠確定したい気持ちはよくわかりますが、前述したように余計な気苦労が出てきます。心拍が確認できるタイミングで受診するのがおすすめです。

構成・文/
江頭恵子
イラスト/
ヒビユウ