【医師監修】妊娠中期(妊娠5ヶ月・6ヶ月・7ヶ月)
2020-04-24
おなかのふくらみが少しずつ目立ってきて、つわりが落ち着き流産リスクも下がってきます。一般的に「安定期」と呼ばれることもある時期ですが、油断しない必要があります。では、この頃のママと赤ちゃんはどんな状態なのかを説明していきます。
監修医師
笠井靖代先生
日本赤十字社医療センター
第二産婦人科部長
三井記念病院産婦人科、東大病院の研修医を経て日立総合病院産婦人科に勤務。その後、東京大学大学院医学系研究科に入学し生殖発達加齢医学を専攻。同研究科を修了した後、米国タフツ大学New England Medical Centerに留学。帰国後は日本赤十字社医療センター産婦人科に勤務し現在にいたる。専門は出生前相談と更年期。専門医としてだけでなく、自ら40歳で出産した経験から、多くの妊婦さんに妊娠・出産への不安や悩みに応えている。
妊娠中期っていつのこと?
■妊娠16週〜27週(妊娠5ヶ月〜7ヶ月)を指します
ママはこれまでのつわりがおさまり、体調が少し楽になってきます。一方、おなかの赤ちゃんは、主だった器官がほぼ出来上がり、胎盤が完成。流産の心配は少なくなり、妊娠期の中で一番心も体も安定する時期です。
■目に見えて体の変化を感じる時期
妊娠中期になると赤ちゃんの成長に合わせてママのおなかも少しずつ大きく目だち始め、乳腺が発達し、おっぱいが大きくなっていきますので、ママ自身も妊婦らしい体型になっていくのを感じることでしょう。
■赤ちゃんの胎動を感じるように
胎動を感じるようになるのも妊娠中期の特徴です。5ヶ月以降、おなかの赤ちゃんの聴覚機能がほぼ完成し、外の音が聞こえているとも言われますので、ママやパパがおなかの赤ちゃんに話しかけてコミュニケーションを楽しむのもおすすめです。
■マイナートラブル、体重管理に気を付けて
おなかが大きくなるのにともない、腰痛や便秘、痔や足のつり、むくみなどマイナートラブルが起きやすくなります。さらに体重の増加にも気を付けるべき時期ですので、マイナートラブルの軽減とリフレッシュの目的で適度な運動を、食事面でも急激な体重増加に気を付けながら必要な栄養をバランスよくしっかり取りましょう。