母子手帳はいつもらえる?もらう場所や必要なもの、体験談まで徹底解説!
妊娠中~出産後に妊婦さんと赤ちゃんの健康状態を記録しておく母子手帳。でもいつもらいにいくのか、どうやってもらうのかよくわかっていない場合も多いでしょう。
そこで、もらう時期や場所、もらう際に必要な書類、上手な活用法などをご紹介します。
母子手帳、いつもらうもの?
医師による「妊娠確定」の診断後にもらう
母子手帳をいつもらうかについては、赤ちゃんの心拍が確認でき「妊娠確定」の診断がされた後であれば、決まった期限はありません。なかには、手帳をもらう際に記入する妊娠届出書(妊娠証明書)に、妊娠していると診断した医療機関名や医師名などを書く欄が設けてある自治体もあります。心拍確認ができてから妊娠確定と診断されるため、心拍が確認できる6週以降で、次の健診までの間にもらいにいく方が多い傾向にあります。
病院によっては「〇〇までに母子手帳をもらってきてください」と指示するところも。その場合は、指示された日までにもらうようにしてください。
出典元/目黒区役所HP「妊娠届出書の提出・母子健康手帳の交付」より
※妊娠届出書の書式は、母子手帳をもらう自治体によって異なります
母子手帳をもらうのが早すぎて困ることは?
早すぎて困ることはありません。
そもそも、一般的に市販の妊娠検査薬で陽性反応が出ただけでは、母子手帳をもらえるわけではありません。母子手帳をもらう際、医師の「妊娠している」という診断が必要になります。
また、医師の診断が出た後なら母子手帳をもらえますが、もらったことをすぐに周りの方に伝えるのは控えた方がいいかもしれません。万一流産したときに、自分がつらくなるので、伝える場合は家族(夫・親)やごく親しい人など少人数にしておいた方がいいでしょう。
母子手帳をもらうのが遅すぎて困ることは?
母子手帳をもらう前に、急なトラブルで、かかりつけ医でない医師の診察を受けることになった場合、母子手帳が無いと今までの経過がわかりづらいため処置が遅くなるケースもあります。
また、一般的に母子手帳と一緒に妊婦健診の受診券や補助券など、妊娠中や出産後に活用できるサービス券などがもらえます。母子手帳をもらうのが遅くなると、そういった券やサービスを使う機会が減ってしまうこともあります。
具体的な期限はありませんが、母子手帳をいつもらうといいかを考えると、病院で妊娠していると診断されたら、なるべく早めにもらうのがいいでしょう。
母子手帳をもらう場所や必要なもの
もらうのはお住いの自治体の窓口
母子手帳をもらえるのは住民票のある自治体になります。場所は市区町村役場の窓口や保健センターなど。もらう前にホームページなどで確認してみてください。
母子手帳をもらう時に必要な書類と料金
母子手帳をもらう際、下記のものが必要となります。また、もらう際にお金はかかりません。
<必要なもの>
◆妊婦さんの個人番号が確認できる書類、マイナンバーカード(個人カード)など
◆妊婦さんの本人確認ができるもの(1点、または2点)
※顔写真つきの書類なら1点(例:マイナンバーカード、パスポート、運転免許証など)
※顔つきの身分証明書が無い場合は2点(健康保険証や年金手帳など)
◆妊娠届出書(妊娠証明書)
※用紙は各自治体のサイトや母子手帳をもらう窓口で入手できます。事前の医師の署名が不要な場合は、その場で書類をもらい記載してもOK
※母子手帳をもらいに行く際に必要なものは自治体により異なりますので、事前にお住いの自治体のHPなどで確認をしてください
代わりの人がもらうのはOKか
母子手帳は代理の人でももらうことはできます。体調が安定しない日が続く場合は、代理の人に頼んでみるのもいいでしょう。ただ、代理の人がもらう場合は、上記で紹介した書類に加えて下記の物が必要になります。
◆妊婦さん本人が書いた委任状
※委任状の書式は各自治体のホームページからダウンロードするか、窓口に問い合わせをしてください
◆妊婦さんの個人番号を確認できるもの(マイナンバーカード、通知カードなど)
◆代理人の方の本人確認ができるもの(マイナンバーカード、運転免許証など)
自治体によっては郵送や電子申請でも可能
一部の自治体では郵送や電子申請(国が運営するオンライン申請システム)で妊娠を届け出ることも可能。その場合、母子手帳や妊婦健診の受診券などの一式は郵送などで送られてきます。
母子手帳と一緒にもらえるもの
母子手帳のほかにいろいろなものがもらえます。その一例をご紹介します。
<母子手帳と一緒にもらえるもの例>
・妊婦健診の受診券や受診補助券
・超音波検査(エコー検査)の受診券
・出生通知票
・新生児の検診受診券
・マタニティマークのキーホルダー
・妊娠中や出産後に受けられる自治体のサービスをまとめた冊子
・妊娠中や出産後に役立つ知識をまとめたブックレット
・育児グッズのサンプル
もらえるものは、各自治体によって中身は異なります。妊婦健診の受診券などは複数枚もらえることがあるので、きちんと枚数が足りているかなど、もらったら確認するといいでしょう。
母子手帳のサイズとカバーの選び方
母子手帳のサイズは自治体により異なり大きく3種類
母子手帳のサイズは自治体によって異なります。全国的にはハガキと同じくらいのサイズ(Sサイズと呼ばれるもの)の母子手帳を採用している自治体が多いようです。
母子手帳のサイズは下記の3サイズです。
◆A6版(Sサイズと呼ばれるもの)…縦14.8cm×横10.5cm
◆B6版(Mサイズと呼ばれるもの)…縦18.2cm×横12.8cm
◆A5版(Lサイズと呼ばれるもの)…縦21.0cm×横14.8cm
母子手帳ケースやカバーはもらってから検討を
母子手帳のサイズは統一ではなく、自治体によってバラバラです。母子手帳ケースやカバーは、実際に母子手帳をもらい、サイズを確認してから購入をした方が「あれ?サイズが合わない……」という失敗を防げます。
母子手帳の役割と使い方
妊婦さんとおなかの赤ちゃんの健康管理ツールとして
妊婦さんとおなかの赤ちゃんの健康状態を妊娠判明~出産~生後6歳まで通しで記録していくため、健康状態や今までどんなトラブルや病気にかかったかなどがわかります。また、産後は赤ちゃんの予防接種の記録としても活用します。
外出時の万一の“お守り”として
たとえば外出先で体調不良になった場合、母子手帳の記録があれば、かかりつけ医でなくても既往歴などを把握でき、少しで早く適切な処置を受けられる可能性が高くなります。外出する際は持ち歩くようにしましょう。
その時の気持ちを書き加えれば「日記」としても
体の成長や定期健診などの結果だけでなく、そのときに親として感じた気持ちを空いているスペースなどに書き加えると、妊娠~出産~産後を通して書き綴った日記としても活用OK。後からみたとき、「書いておいてよかった」と思うでしょう。また子どもたちへのすてきなプレゼントになります。
先輩妊婦さんの母子手帳の活用法、失敗談など体験談
体験談
「やはりサイズは前もって確認を!」
妊娠確定後、すぐに母子手帳を買いにお店へ。オシャレでかわいい母子手帳を買うことができ、大満足で帰宅しました。その後、義母からも母子手帳ケースが届いたんです。悪いとは思ったのですが、自分で買ったケースを使うつもりでいました。でも、実際に母子手帳をもらったら、自分で買ったケースではサイズがどうしても合わず…。やはりサイズは前もって確認しておくべきでした。一方で義母からもらったケースはジャストフィット!今はその母子手帳ケースが大活躍してくれています!(参照元:もつさん体験談)
体験談
「母子手帳にイラストつきで毎月の自分の様子を記録」
前回、母子手帳をもらう前に流産したこともあり、母子手帳をもらえた時はうれしさひとしお!「一生残る母子手帳を宝物にしよう!」と決め、「妊婦自身の記録」というコーナーにイラストつきでその月の自分の様子をびっしり記録していきました。つわり中の様子やOKな食べ物などを細かく記入したおかげで、出産後の今、読み返すと同時の気持ちなどが思い出されて懐かしいし、子どもにも面白がって読んでほしいと思っています。
1つ想定外だったのが、健診や母親学級で母子手帳をいろいろな人に頻繁にみられること。書いてまずいことはないのですが、想定外でした。(参照元:かめかあさん体験談)
体験談
「ズボラな人におすすめな母子手帳ケースはジップ式ビニール袋!」
我が家には子どもが2人いるため、病院へ行くとなると母子手帳、お薬手帳、診察券などすべて2つずつに。それらを持ち歩くのに便利なケースなのが、なんとジップ式ビニール袋。全部まとめて入れられるので、忘れ物なし!さらに、ポケットなどがないので、袋をあけて出し入れするだけなので、病院の窓口でもたつくことが少なくなりました。また、透明なので外から中身が探しやすいというメリットもあります。見た目さえ気にしないという方、複数人分の母子手帳や診察券を持ち歩くのにひと苦労しているママ、ぜひお試しあれ~!(参照元:モチコさん体験談)
この記事のまとめ
母子手帳は「妊娠」と診断されたらなるべく早めにもらいましょう
母子手帳をいつもらうか、特に決まりはありませんが、妊娠と確定診断されたらなるべく早めに住んでいる自治体の窓口にもらいにいきましょう。もらう際は、妊婦さんの個人番号がわかるもの、顔つきの証明書など、必要なものを前もって確認を。母子手帳は、主に妊婦さんとおなかの赤ちゃんの健康状態を記録するものですが、プラスでそのときの気持ちなどを書き添えておくと、日記として後から読み返す楽しみができます。赤ちゃんにとっても素敵なプレゼントになるので、成長したらきっと喜んでくれると思いますよ。
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- 構成・文/
- 高橋知寿
- イラスト/
- 小波田えま