【859人にアンケート】出産育児一時金の50万円で、出産費用をまかなえる?
令和5年4月より出産育児一時金が50万円に引き上げられました。今回は、実際に50万円で出産費用をまかなえる?自己負担はいくら?など、気になるお金についてリサーチ。ママパパたちのリアルな自己負担額と、一時金について感じたことをご紹介します。
今回のテーマは…
出産時の自己負担額
※記事内のデータ・コメントは「ゼクシィBaby会員」859人が回答したアンケートによるものです(2023年11月実施・2023年4月以降に出産経験のある859人が回答)。
出産費用の支払いで、自己負担額はいくら?
2割の人は自己負担なし
5~15万円かかることが多い
病院への支払いから出産育児一時金50万円を差し引いた自己負担額を調査したところ、出産育児一時金だけで全てまかなえた人が2割。ボリュームゾーンは5~10万円という結果になりました。出産育児一時金50万円だけで、出産費用を全て支払うことは難しいようです。
出産費用の自己負担額について感じたことは?
【自己負担0円】
ちょうど一時金が上がったタイミングで、病院の出産費用がまだ値段が高くなる前だったので1万円ほど返金がありました。(神奈川県 ダルマさん)
自然分娩に深夜+休日料金でしたが、3万円戻ってきてありがたかったです。(大分県 Y.Yさん)
【自己負担5万円未満】
平日夕方出産、個室利用なしでもプラマイゼロにならない事に驚き。この他ベビーグッズや薬なども必要なので、出産・育児にはお金がかかると改めて実感。(埼玉県 かにぱんさん)
個室にしたので少しだけ自己負担があったが、とてもありがたい制度だと思う。(神奈川県 りょーさん)
支払ったのは、シャワー・トイレ付きの部屋に変更した差額分くらいだったので助かりました。(長野県 M.Sさん)
【自己負担5万円以上10万円未満】
総合病院でほぼ追加費用なしでこの金額でしたが、個室や食事が豪華な産院にしていたら費用はもっと高かったと思います。(神奈川県 AJさん)
無痛を選択した分上乗せに。ただ、吸引分娩になって保険が降りたので結果プラスマイナスゼロでした。(福岡県 nhさん)
出産一時金が増えて、ほとんど自己負担ないかと思いきや、増額のタイミングで病院も値上げして、結果支払いは必要でした。病院も値上げするので、一時金の増額は個人的にあまり意味がなかったかも……。(神奈川県 ぷくぷくさん)
【自己負担10万円以上15万円未満】
前駆陣痛で一晩長く入院したし、促進剤も保険がきかなくて、出産費用が高くなりました。(滋賀県 NTさん)
結構かかるなぁと思いつつ、手厚いサポートと豪華な食事を思うと妥当なのかも。でも間違いなく出産費用は大きな負担!(大阪府 Sさん)
帝王切開だったのと貧血で入院期間が延びたため費用がかさみました。でも、シャワー・トイレ付き個室は譲れなかったため納得はしています。(茨城県 SMさん)
1ヶ月切迫で入院からの早産、無痛分娩。保険適応になったため安くなったけれど、保険がなかったら持ち出し50万円の予定でした。都内はやはり高い!(東京都 コテツさん)
【自己負担15万円以上20万円未満】
破水から始まり、入院日数が予定より一日延長。出産中に一時危ない状況になり、緊急帝王切開の準備も同時進行。病院側の手違いで希望していた部屋に入れず、有料の部屋で数日入院。予想外の事態が重なって、想定以上に費用がかかってしまいました。(神奈川県 ふくやんさん)
無痛分娩の予定でしたが、土日で自然分娩に。しかし休日分と差額ベッド代で思ったよりは高かったです。(東京都 つっっさん)
【自己負担20万円以上25万円未満】
サービスが充実していて、一時金を超える請求がある病院でした。食事は豪華でしたが、次のお産があるならそこまでサービスはいらないので、一時金の範囲内で支払える病院を選びたいです。(愛知県 Mさん)
支払いのとき高い!と思いました。平日に産まれてくれたからよかったけど、土日などに産まれたらさらに加算されるところでした。(東京都 りえさん)
【自己負担25万円以上30万円未満】
都内の有名な病院だったので出産育児一時金はあっても、それなりに持ち出しがありました。(東京都 やちさん)
個室でもなかったが、無痛分娩で都内だったため高額でした。カードの限度額も事前に確認しておかなければならないなど負担は大きかったです。(東京都 むーみんさん)
この記事のまとめ
出産育児一時金だけでは足りないことが多いので心構えを
自己負担が発生する理由には、分娩費用だけではなく、個室料金や予期せぬ延泊、出産方法の変更などがあります。また、住んでいるエリアや病院によって費用が異なることも。特に東京など大都市で出産した人から、「出産費用がもともと高くて一時金では足りない」という声が目立ちました。出産時の自己負担が高額な場合も、妊娠~育児期全体で考えると、クーポンやお祝い金など、独自の出産子育て支援がある自治体も多いので、受け取ることができる補助金やお祝いの制度を確認して、うまく活用していきましょう。
- 構成・文/
- 竹本紗梨
- イラスト/
- 深川優
帝王切開で入院も早めにしたため費用が少し心配でしたが、一時金に収まってびっくり。地方の総合病院だったのもあるが、都心部よりも安くて助かりました。(山梨県 110さん)